第233話 奴の処刑後
俺は伊藤を拷問系に処しながら、あいつの物品を全て手に入れる事ができた。
迷惑量だと言うわけで銀行口座や装備品、資産の全てを没収したのである。
あいつもなかなかの【覚醒者】だったと言う事で大金を手に入れる事できたし、奴の口から謝罪させた事により俺の社会的信用も少しは回復したのだが、やはり最初に出た噂までは消せず未だに俺を疑い深く観察している者達も一定多数は存在していた。
伊藤を招き入れていた【正十字学園】はその責任追求として、今後【覚醒者】である人物を伊藤のように特別視はしないと公言してくれたし、これで取り敢えずの決着はついたと言うわけだ。
町への被害は大きかったが、4天龍の素材を売り捌くととんでもない額となり普通に町一個を再建できる程度の額...とは言い難いがまあ当面は大丈夫だろう。
この町には稼げる【覚醒者】が沢山いるのだから、きっと賑わいを見せる筈だ。
そんなこんなで充実した【覚醒者】生活を送っていると、あっという間に冬になっていた。
〜12月20日〜
俺たちはいつものようにゲートから出てくる。
「今回のゲートも楽勝だったね!」
「まあな、さてと次はのゲートは...」
俺は次に挑むゲートを選ぶ。
レベルもだいぶ上がってきたし、そろそろ赤いゲートに挑んでみてもいいのかもしれないな。
そんな事を思っていると結美がこんなことを言い出した。
「カズ君。もう12月だよ? そろそろクリスマスパーティの準備をしようよ!」
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