第232話 処刑③
一通りの刑罰を受けた奴は俺への罪の擦りつけを自白した上でこんな事を言い出した。
「嘘だろ? 嘘だと言ってくれよ...なぁ!!」
などと伊藤は顔をひきつらせているが嘘ではない。
「悪いな伊藤。いや別に悪くはないか。お前はもうしばらくの間ここで亡霊騎士達の拷問を受けてもらう。なぁに死なない程度に地獄を見てもらうだけさ。まあ死ぬより辛い拷問だけどな。後でしっかりと体は回復させてやる。まあ精神はボロボロだろうけどしっかり頑張れよ。ちなみに刑期は俺の気が済むまでだからな」
「待てっ! 高坂!!」
「待つわけないだろ? そこで悔い改めない限り一生お前を殺し続ける。じゃあな伊藤。たまに様子を見に来てやるから感謝しろよ?」
俺の言葉に彼は声を上げた。
「...うわあああああ!!!! 殺す!!! お前だけは絶対に殺してやる!!!! 高坂!!! 後お前もだ! 愛川!!! お前は大切な恋人の前でたっぷりと陵辱してやるから覚悟しておけ!!!」
奴の悲鳴と怒声が聞こえる中、再び拷問と言う名の処刑が始まるのだった。
「ぎゃあああああああ!!!!」
奴の悲鳴がここまで聞こえてくる。
俺はそんな声を聞きながらも先程の奴の言動に呆れてため息が出てしまう。
「なんなんだあいつは。やっぱダメだな。死ぬまであそこで拷問し続けてやる」
「本当だね♡ それが良いよカズ君♡ あんな奴の声なんて聞いてるだけでも耳が腐りそうだったから♡ でもまあ...。あいつの苦しむ様は大好きだけどね♡」
「...そうだな。そこは賛同できる」
俺と愛川はお互いに顔を見合わせながら奴の悲鳴を聞いて笑い合うのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます