第225話 4天龍⑤

 毒が入ったら自然回復量の分を減らしてくれると予想していたが、まさかそれ以上に効くとは思わなかったな。


 毒が入ってからが思った以上にダメージが入るようになり、結美の魔法連打でどんどんダメージを与えていく。


 まあ、流石に【メガフレア】を連発されたら仲間も危ないので、【プチフレア】を連打してもらってる。


 詠唱に時間がかからない魔法で的確にダメージを稼いでいく俺たち。


(そろそろ終わりか? どうせならこいつらで決めておくか)


 俺はリィカ、アル子、フワンを召喚し『進化』の選択肢を選ぶ。


 すると3人の体が虹色に光輝き始め『進化』した。


 まずはリィカから説明しよう。


 リィカは紫髪の幼女となり、頭に小さな王冠を被った【クィーンヴァンパイア】に進化した。


 次にアル子だ。


 アル子はリィカよりも深い紫の髪色を持ち、豊満な20代くらいの筋肉質な女性【剛腕のアルミラージ】へと進化した。


 最後にフワン。


 フワンは俺たちと同じくらいの年代へと成長を遂げ、青い着物を身に纏った凄く和風な女性へと進化した。


「「「和希様。ありがとうございます。我ら3人和希様の愛情を親身に注がれて進化した身。この身とこの魂が尽き果てるまで貴方様の使い魔として尽くさせていただきます」」」


 3人が深々と頭を下げると俺の指示を欲しそうにしていた。


「分かった。3人ともこれからもよろしくな」


「「「おおっ!!」」」


「では最初の指令だ、奴を倒せ」


 俺の命令に3人はコクリと頷く。


「「「はっ! 貴方様のご命令に従います!!!」」」

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