第224話 4天龍④

(しかし硬いな〜! あのドラゴン!)


 俺は堅すぎる4天龍を見て驚いていた。


 既に20分ほど戦い続けているが、未だに解決策は見つかっていない。


(ずっと毒を使っているのにまだ毒にならないとはな...)


 なんて思っていると...。


(んっ? ちょっと動きが鈍りだしたか?)


 僅かだが奴の動きが鈍り出した気がする。


 なのでここは...!


「結美! 最大火力で1発ぶっ放してくれ!」


 俺の言葉に彼女はニヤリと笑う。


「OKカズ君! 私本気出しちゃうからね〜!」


 彼女がそう叫ぶと空気が静かになり魔力の膨張が起こり始める!


「【メガフレア】!」


 先ほどよりも遥かに大きな大爆発を巻き起こし、4天龍に過度のダメージを与える!!!


 ちなみに結美の攻撃タイミングに合わせて皆には一時離脱してもらった。


 流石にあの火力を浴びて普通にしていられる者などいないからこそ、発動タイミングには気をつけなくてはならない。


「うひゃー!! すっげぇ!! ミサイルよりも派手じゃね〜か!!!」


 と叫ぶ『クロウズ』のリーダー。


 まあ、確かに派手だよね。


奴の半身が焼け爛れた時だった。


いつもなら瞬時に治っていく奴の体の治りが妙に遅い。


「...やっぱりか」


俺はその症状を見て奴に毒の状態異常が入った事を確信した。

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