第226話 高坂和希守護三人衆

 リィカ、アル子、フワンは一斉に4天龍に向かって走っていく。


 リィカは全体的に素早く、フワンは中速だが青と白の羽を羽ばたかせて空を飛べる。


 アル子は完全に遅れているな。


 まあ、あの見た目だと当然か...。


 アル子の肢体は凄まじく、かなり筋肉質だ。


 ニッチな筋肉女子ファンには嬉しいだろうが、俺にそんな趣味はない。


「くらえ! 【血戦兵器ブラッド・サイズ】!!」


 血液の鎌を召喚し、そのまま攻撃を繰り出す。


 凄まじい斬撃の数々に、ドラゴンといえども傷だらけになる。


「やるなリィカ! だが、私も負けてねぇぞ!」


 地上から一点突破の拳で殴りかかるアル子。


「【破天雷豪拳】!!」


 凄まじい雷の乗った一撃が奴の胸貫く!


「これでトドメです。【雪月花・雪溶けの舞】」


 フワンの繰り出す舞からは絶対零度の氷の刃が繰り出された。


 凄まじい攻撃の数々を受けた4天龍はついに倒れる。


 その瞬間に歓声が湧き上がった!!!


「ウォォォォォ!!!」


「俺たちはやったんだ!!!」


「あのドラゴンを倒したのは俺たちだ!!!」


 と、喜びの声を上げる中、リィカ、アル子、フワンの3人は俺の前に近づき跪いた。


「我ら【高坂和希守護三人衆】! これからも和希様の使い魔としてお使いください。3人の代表者としてこの私フワンが貴方様の従者代表としてお支えいたします」


 なんかかしこまった風に言ってくるフワンは妙に大人びているのだった。

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