第206話 因縁②
俺は3人の名前を呼ぶ。
「リィカ、アル子、フワン」
俺が呼び出した3人を見て笑う伊藤。
「ハハッ、打つ手なしか? 雑魚の吸血鬼ととろくさいアルミラージにしょぼい回復魔法の使い手の鳥。全部キングオブザコじゃねぇか!!! ギャハハハハハ!!!!!」
あまりにもうざい高笑いっぷりに俺はこう言ってやる。
「本当に雑魚か試してみるか?」
「はんっ! そんな雑魚が何匹集まろうと所詮雑魚は雑魚!!! 結美1人の方が何倍も怖いね!!!」
(確かに、そうかも知れないな)
それだけは正論の可能性がある。
たとえ俺がどれだけ有象無象を繰り出したとしても、それらを一撃でを葬り去る力を持つ結美にはなす術がないだろう。
仮にミルティやスノウを結美に挑ませ倒しても単騎で突破されるのは目に見えている。
だが、俺がいれば別だ。
単騎無双がまかり達のなら人類は戦略や陣形を考える必要なかったのだから...。
それに今の手元でも伊藤相手であれば充分だ。
俺はニヤリと笑うと奴が腐ったみかんの様な顔をした。
「あっ...? なんだその笑みは? 恐怖で気が動転したのか?」
そう呟くやつに俺はこう言い返すのだった。
「いや、ようやくお前をぶちのめす事ができると思ってな」
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