第110話 ご褒美
「ウッヒョォ!!!」
奇声を上げながら大量のコロッケに飛びつくミルティ。
「和希!? これ本当に食べても良いのか!?」
「ああ、いいぞ。今回頑張ったのはお前だからな」
俺の目の前でコロッケを頬張るミルティ。
成長したせいで普通の体型の女子高生がアホみたいな量のコロッケを食べているような描写になっているが、まあ問題はないか。
「ケロナ〜! お代わり!!!」
「早いな!?」
俺はケロナにコロッケ100個を用意する様に言ったのだが、まさかこんなに早く平らげるとは...!
「ミルティお姉ちゃん...、ちょっと休ませて...」
「えぇ...もっと食べたいのに!!!」
流石のケロナも限界かと思ったその時!
『ケロナ=あまみんの進化条件【コロッケ100個】作るを達成しました。進化しますか? はい/いいえ』
(なんだその進化条件!?)
意味不明な進化条件だが、試してみる価値はありそうだ。
少し考えたが「はい」と答えると、ケロナの体に例の虹色の光が発生する。
「な...なに!?」
「おっ? ケロナも進化するのか? い〜じゃん!」
俺とミルティが見つめていると、そこにはミルティの色違い、もとい進化したケロナが存在するのだった。
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