第109話 帰還
「ふぅ...」
ドレイク城攻略後、元の世界に戻った俺は新たなスキル【王への一歩】を手に入れていた。
これは簡単に言うと騎士やそれに準ずる心を持つ者に対義を示すと仲間にできると言う効果と現代からドレイク城へと瞬間移動できる能力の2つがある。
つまるところ俺はあの城の城主のような存在になった訳だ。
俺が外に出て歩いていると、ケロナに出会う。
「あっ、和希さん。どこに行って...」
そこまで言いかけると俺の影からグレインが姿を現した。
「貴様何者だ!? 我が王に対して無礼は許さんぞ!」
血塗られた鎧を着込むグレインの迫力に「ひっ!」と怯えるケロナ。
「おい、やめろ。ケロナは仲間だ。後、お前たちは俺の指示が出るまでカードになってろ」
「...王の仰せのままに」
そう呟き彼がカードになると、明らかに他の使い魔と違う輝くをしていた。
(SRカードかよ)
と思わず突っ込んでしまいたくなるが、カードゲーマーとして光っているカードは少し嬉しい。
まあ、命令を聞いてくれるのは良いが、流石に40名全員に名前をつけるのはめんどいな...。
別に名前をつけなくても良いみたいだが、名前を与えた方が強くなりそうな気もする...。
とりあえずモブ兵には適当な名前を与えて置いて、基本的には種族名で呼ぶ事にするかな。
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