第108話 【秘刀・ドレイク】
【秘刀・ドレイク】
攻撃力+250
攻撃魔力+50
『古城ドレイクに残されていた先代王の宝刀。美しく伸びた刃は凄まじい切れ味を誇り炎属性の攻撃力を20%上げる効果を持つ。美しい真紅の刀剣が城内を土足で歩く侵入者を焼き払う』
グレインから渡されたこの城の秘宝を持たせるのは勿論...。
「ミルティ。これはお前が持て」
「えっ? 良いのか? こんな良い物を私が貰っても?」
魔物目から見てもこれが上等な刀だという事は理解しているのだろう。
「ああ、お前だからこそ持っておいてほしい」
「そこまで言うなら貰おうかな」
「と言うわけで彼女に刀を渡す異論はないな?」
「はっ! 我が王高坂和希様の判断を信じます!」
グレインは俺を玉座に座るように呟き、その通りに俺がすると玉座の間に俺がこれから使役する【ドレイク騎士団】の面々が姿を現した。
総勢41名からなる亡霊騎士をこれだけ大量に仲間にできたのは収穫と言えるだろう。
「このお方こそ我らが新たに尽くす高坂和希様。即ち王なり! 我ら【ドレイク騎士団】の忠誠をここに!」
彼らは俺の前で跪き忠誠を誓う。
現代社会では絶対に経験できないであろう経験を得た俺は静かな満足感を得ていた。
『EXスキル【王への一歩】を取得しました』
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