　〜次の日〜

　学校からしばらくの間休校にするとの連絡が来た。

　突然の【覚醒者】の登場やゲートの発生に追われる中で学校を通常運営することができないと判断したらしい。

　結果的に暇になったので真菜と一緒にレベル上げをしようと思う。

「真菜、本当に大丈夫か？」

「うん！　兄ちゃんがいるから大丈夫！」

　そう言いながら俺と真菜は初心者用のゲート前に集まった。

　どうやら初心者【覚醒者】の為にあえてゲートを攻略せず残している人たちがいるらしい。

　今の俺たちにとっては嬉しい行為なので使わせてもらう事にした。

「じゃあ行くか」

「うん！」

　俺と真菜は青いゲートに触れるとそのまま異世界へと飛ぶ。

　〜ゲート内部〜

　俺たちが異世界に辿り着くと、そこは切り立った崖の上で、下に海が広がっていた。

「わぁ！　海だ！！！」

「海か...」

　海産物とか海の魔物とかがメインなのかな？　と思いつつ下への道を探す。

　その最中にもスライムが現れたので一応倒して真菜のレベルを上げて置いた。

　そして砂浜に降り立つと、早速海産物...もとい海の魔物たちと戦っていく。

　最初のうちは真菜に戦闘はさせず、アル子とリィカの2トップで攻略を進める。

「まずは見学をしていてくれ」

「うん、わかった」

　俺達の戦いぶりを見せながら、真菜には学習してもらう。

　お陰で妹のレベルが5になった時だった。

「兄ちゃん」

「なんだ？」

「あそこに鳥さんがいるよ」

「鳥...？」

　俺の視線の先にあったのは、羽を怪我して動けなくなっている青い体色に白い翼を持つ鳥なのだった。

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