第25話 ただ待つだけでは勿体ない
ただ待つだけでは勿体ないと言う事で、レベル上げの為にエルフの少女レイナに程よい狩場を教えて貰っていた。
「ここから先の向かえばアルミラージと言う下級の魔物がいますよ。私でもそこそこ戦える相手なので愛川様のご友人ということですあれば問題ないでしょう」
「ああ、ありがとうな」
そう言いながら俺がリィカを召喚するとやはり驚かれる。
「高坂さんのそれってすごい魔術ですよね。魔物を使役する魔法なんてそうそう覚えられる物じゃありませんよ」
「そうか? 別に普通だと思うが...」
俺からすると蜜香の付与術の方がいいと思う。
まあ、ユニークスキルと言えばユニークスキルなのかも知れないが、やはり自身の戦闘力を割いてこちらのスキルに振られている感じがしてならないのだ。
(やっぱり自分で戦えた方が良いよな。咄嗟の判断が命取りになる戦闘に置いて他人に戦いを任せる職業って基本打たれ弱いし...)
その例に漏れず【弱体術師】も自信が弱いので仲間に仲間に戦って貰うと言う戦法が正攻法のようだ。
そうでなければこのステータスの低さは考慮できないだろう。
自分が弱い分、魔物を仲間にできるユニークスキルがあると考えるとまだ戦えるような気がしなくもない。
むしろそこを活かして戦うしかないだろう。
だからこそ俺は他の奴らよりも仲間のレベルアップに気をつけなくてはならない。
(やっぱり使いづらいよなこの職業...)
ゲームのように自分で選べるようになれば良いのだが、そんな都合のいいことが起きるはずないか...。
そう思いながらアルミラージを相手に戦いの練習をするのだった。
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