第14話:白、捕まえたら逃がさない

とりあえず、パーティーを組むのは決定なんだよ!

「この人材を逃がすのはもったいないですしね・・・」

魔法の先生としても申し分ないんだよ!


「こちらの意見は・・・」

まあ、却下なんだよ。

だから、そっちが納得できる条件を提示するんだよ!

「そうは言われても・・・」


まずは自己紹介。私はリーゼロッテ。

職業は『導く者』なんだよ。そう言ってステータスを開示する。

「なにこれ?初めて見る職業だけど、魔法スキルがすごいことになってる・・・」

でも、スキルがあるだけなんだよ。

「はあ?なんで龍語魔法まであるの!?」

チチカカさんは納得がいかないみたいなんだよ?

「それ以外にも知らない魔法スキルがあります」

ミシェールさんもびっくりしてるね?


さっきも言ったけど、スキルがあるだけで使い方がわからないんだよ。

「それで、魔法の先生なのね・・・」

その通りなんだよ!

知ってる魔法は無詠唱でも使えるんだけど、そもそも知らない魔法は使えないんだよ・・・

「無茶苦茶なのね・・・」

まあね。それは否定しないんだよ。


「ところで、当面の目的は魔法の習得として、その次は?」

ああ、私が魔法を覚えたら捨てられると思ってるんだね?

「口封じとか・・・」

レベル上げとしてダンジョンに行く予定なんだよ。

それと仲間も増やしたいんだよ。まだまだ軍勢とは呼べないからね。

ドラゴンの人は手に入ったからね。天使も。あとは・・・

「戦でも起こすつもり?」

ミシェールさんがきつく睨んでるね。

そう、私は魔王を倒すための勇者の軍勢をそろえたいんだよ!

「魔王を?」

そうなんだよ!


「魔王が存在するのですか?」

ロロアさんは私のことが信じられないのかな?

「いきなり魔王を倒すといわれてもねぇ」

私がこの世界に召喚されたのが証拠なんだよ!

「この世界に召喚?」

この世界の平和を願う誰かっぽい願いが届いたっぽい?

「途端に胡散臭くなったわ・・・」

まあ、どっちにしてもお姉さんたちは逃がさないんだよ?

「ひぃぃぃぃぃ」

3人ともガクガクブルブルしてるね・・・

「まあ、リーゼちゃんの仲間になるか下僕になるかの違いよ?」

グレイス、それじゃあ私が悪者っぽいんだよ・・・


そんなわけで、まずはパーティーメンバーに追加かな?

「では、『白ウサ王国』にこちらの3名を追加ですね?」

一応、ステータスの確認をしたいんだよ。


名前:ロロア

年齢:14

性別:女

種族:エルフ

職業:魔法使い

ランク:F

レベル:14

HP:140

MP:140

ちから:140

すばやさ:140

かしこさ:140

きようさ:140

経験値:1371

次のレベルまで: 29


状態


スキル

精霊魔法:7


レアスキル


ユニークスキル


その他


嘘ステータスなんだよ。

いくらなんでもスキルが少なすぎじゃないかな?


名前:チチカカ

年齢:14

性別:女

種族:古龍

職業:魔法使い

ランク:F

レベル:14

HP:140

MP:140

ちから:140

すばやさ:140

かしこさ:140

きようさ:140

経験値:1371

次のレベルまで: 29


状態


スキル

暗黒魔法:7


レアスキル

古代語魔法:3

龍語魔法:3


ユニークスキル


その他


こっちもだね。

自分で申告したスキルだけ表示されてるのかな?

ステータスに至ってはロロアさんと全く一緒なんだよ。


名前:ミシェール

年齢:14

性別:女

種族:天使

職業:魔法使い

ランク:F

レベル:14

HP:140

MP:140

ちから:140

すばやさ:140

かしこさ:140

きようさ:140

経験値:1371

次のレベルまで: 29


状態


スキル

神聖魔法:7


レアスキル


ユニークスキル


その他


ミシェールさんもだね?

スキルも1個しかないし、ステータスも他の人と一緒なんだよ。

「まあ、すぐにぼろが出ますよ」

まずは色々と準備かな?

今回は装備を作ってくれる人が居ないんだよ・・・

どうしようかな?

職人さんを集める?

住む場所とか、メイドさんとか、うーん?

本格的な計画を立てないとダメな予感なんだよ?

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