第七話 嘘つき
私の願い…死ぬこと…楽に死ぬこと…
昨日まではね!
今の願いは青嵐と一緒に人間として生きること!
青嵐の心が咲けばいいのだが
だけど…私は裏切らない、昔のように死ぬために偽物の愛嬌を振り撒かない…
青嵐と楽しめるようにあることを二人で始めた…
小説を書くことだ…
この小説は私にとって最初で最後のものだった。
題名は………
【梅雨入りの花と風が咲き枯れたモノ】
私が花・青嵐は風
私たちが出会ってからの出来事を書く
少々日記のようになってしまったが6日で物語の終盤までたどり着くことができた。
ここからは6日目の夜の話
「…ちゃんと咲いたかな」
そんな不安と抱きつつ眠りについた。
今日見た夢…私にとってとんでもないことを教えてくれた…
その人は私と同じ紫陽花の髪飾りをつけていて…右目を髪で隠している…白い大きい翼、
白い衣装、遠くから見たら女性に見える…近づくにつれ男性に見える…
「ようこそ、我が弟よ…」男性だ…ん?弟…もしかして…
「に…兄様!?あなたは…脳に命令してたのは兄様…」
「いいや違う…脳に命令したのは父上だ…今宵は私直々に君に伝言だ…」
「伝言?」私は家族がいたことで頭が混乱しているがその伝言を聞くことにした。
「弟よ…私たちは騙されていた…時間がないので早めに話すが…
‘彼’を咲かせたら願いが叶うとは嘘だ!咲かせたらお前はこの世から消え、私のような天人になるぞ!」
「え!?…兄様も騙されたの?」
「そうだ!君が今どうなってるか知らんが消えたくなければ消して咲かせるな!絶対だ‼︎……………」
これが私が最後に見た夢だ
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