第六話 ある共通点

愛されたい…と言っても

愛したことも愛されたこともない私だ

「愛するってなんだろう」

リビングでつぶやいた…青嵐にも聞こえてしまっていたようだ」

「四葩…やっと答えが出たみたいだね…多分君も僕を愛すことは不可能だよ」

「どうして?…」

「前に言ったでしょ?僕いろいろと特殊なんだよ、それで友達もいないし…もちろん恋人もいない…それに亜久田って人に男装趣味って遊ばれてるんだ…」

「ふーん…青嵐、今日一緒に学校まで着いて行っていい?」

「えっ…まぁいいけど…何かするの?」

「ふふっお楽しみよ」

表情には出ないが心の中ではこんなだ

人間て心狭いなぁ全員がそうってわけではないか

よーし青嵐を困らせるやつは一発食らわせてやりますか!

「……着いたよ、ここが僕の高校だよ」

「大きい学校ね」

そんなことを呟いてたら

「おーい男装女子…お?隣の紫陽花は何だ、恋人か?アヒャヒャヒャヒャ」

こいつ出会ってすぐ紫陽花と気づくとはなかなか

※髪飾りを見て言っただけです。

「あ、亜久田くん、恋人じゃないよ、この子は…親戚の子で親と喧嘩で少しの間家出してるらしいから僕ん家で預かってるんだ…ここにいるのは僕の学校行ってみたいって言ったから連れてきただけだよ…」

この亜久田という青年は青嵐の言葉を聞かず

「ねぇお嬢ちゃん名前は?こいつはやめときな!、こんな格好して女なんだぜ!俺の方がいいぜぇ」

「は?」私に触ってこようとする亜久田というやつの手をはらった。

「イタッ‼︎」

「私の名前は四葩…男だ」

「おっ男?…チェッ可愛い子だと思ったのに」

去っていこうとする亜久田を前に私はそいつの腕を掴んだ

「おい待てよ…亜久田よぉ」

「ヒッ」

青ざめた顔で私を顔を見た亜久田は光のように逃げていった。

「根性のない人ね」

人は追い詰められると素をだすと言われている。

亜久田は煽りスキルだけ一丁前に磨いて、中身はスッカスカ

「四葩…どうして守ってくれたの?」

私は言おうか迷ったがこう言った。

「あなたと一緒…私はひとりぼっち…生まれてからずっと…記憶がリセットされるたびに私を捨てる人…そんな過去の私もいたの、、、」

「そんな…」

「でもいいの…私はいつも1人、仲間ができたと思えば離れていく…愛されたと思えば、それも裏切り、紫陽花の涙を気持ち悪がるの… 記憶がリセットされてるはずなのに…このことがフラッシュバックするの…」

「四葩…愛されなかったのは…君も同じだったんだね…

「ねぇ青嵐…私でよければ今の私が私でいられるまで…あなたを愛していいですか…」

頬を赤らめ、泣きながら

「喜んで、、、」

私は青嵐を抱いた

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