第二話 紫陽花が誘う視界

この紫陽花って私から出てるの?

くつろいでる場合ではない病院に行く必要がありそうだわ

青嵐には悪いけど病院に行かなきゃ‼︎

「置き手紙…置いていこう、、、」

“拝啓 青嵐

ごめんなさい

あなたが朝言ってた四葩…私の涙から出たものなの

私が呼び止めてゴミと言ったものも昨日過呼吸にな

ったあなたと一緒に泣いた時に流した涙なの……

だから買い物してる場合じゃない気がするから病院

行ってくるね!アパートから見える第一病院、三十分

以上経って帰ってこなかったら病院寄ってくれると

助かる…行ってくるね‼︎ 四葩より   ”

よし…行こう

そう言ってアパートを飛び出した。

急いで帰ってこなきゃいけないから私は病院まで走った

二分ほど走った時 

「ハァハァハァハァあっっっっ……」

ズシャァー「痛たた」最悪なことにアスファルトのとこで転んでしまいついでに顔近くに水溜まりがあり、大惨事だった……

「痛い、、痛いよぉ」私は精神的には強い方だが痛みにはとても弱いようだ両脚に少し深い擦り傷と右足を少し捻った気がする顔は水溜まりで濡れただけだったがまだマシだっただろう、顔を怪我するよりは……

「一応男なんだからしっかりしろ泣くな自分!」

我慢するほど目の前が滲む

「ダメだ泣いちゃ 四葩が出てしまう!」

最初に流れた涙が変形し四葩の形になっていく

尋常じゃないくらい私は泣いていた。

焦りと混乱と痛みで私は泣きじゃくった。 

意識も薄くなる

この記憶が最後

私の視界には涙でできた紫陽花が広がっていた…


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