お題4「冬の大三角と言えば」

 自分は生まれつき目が悪く、小学校低学年で既にメガネを掛けていました。保育園に通っていた頃、本を読むのが好きだったのですが、今思えば遠くがよく見えなかったからだったのかなと。

 よく覚えているのは、家で窓から外を眺めていた時の話です。外で風に揺れる樹を見て、自分は緑のモコモコした物体だと思っていたんです。初めて外に出て、近くで見ると一枚一枚の葉っぱが集まっているので、こうなっていたのかと衝撃を受けました。例えばブロッコリーって、小さな緑色の粒々が沢山付いているじゃないですか。あれを遠目から見た時、緑のモコモコに見えませんか?そんな感じですw


 小学校で最初の視力検査を行った時点で、0コンマいくつでした。正確には覚えていませんが、0.3ぐらいだったと思います。それでメガネを掛けるようになり、補正視力で1.0ほどになりましたが、それからもどんどん視力は低下して、小学校を出る頃には0.1もなかったと思います。

 そんな自分を見かねて、父がある日、望遠鏡を買ってくれました。外に出て星を見る、遠くのものを見る習慣を付ければ、少しでも視力が回復するのでは。星に興味を持ってくれれば。そんな願いを込めて。最初は望遠鏡なしで、外に出て星空を見上げました。

「星が綺麗だね」

「あの星は見える?あの赤くて大きい星」

 メガネを掛ければ何とか星々が見えますが、眼鏡を外した場合、ほとんど見えません。一等星か、ギリ二等星が限界。だから、家族のみんなが綺麗だとか、すごいとか言っていても、首が疲れるばかりでさっぱりです。夏は蚊に刺されるし、冬は寒いし。せっかく買ってくれた望遠鏡も、押し入れの奥で眠ったままでした。


 年を重ねる毎に視力はどんどん低下して、今は裸眼では本当に何も見えません。0.1どころか、0.01以下です。そこに鳥目と乱視も相まって、裸眼では一等星すらも見えません。メガネで補正しても限界があり、よーく目を凝らせば一等星がギリ見えるか見えないか。何が言いたいのかと言うと。冬の大三角というお題、自分には全く合いませんw


 シリウス?何それ美味しいの?『はめふら』に出てきたシリウス・ディークなら知ってるよ?

 ペテルギウス?何それ美味しいの?『リゼロ』に出てきたペテルギウス・ロマネコンティなら知ってるよ?

 プロキオン?何それ美味しいの?その名前はアニメのキャラクターでも知らないなあ?そんな感じですw


「あなた、怠惰ですねえ~」

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