第6話 変化

冒険者ギルドの帰り

お世話になっている不動産屋の前まで来ている。この後、マンションの住居者となるかもしれない人の内見がある。


不動産の営業の人と社畜の大変さを話に花を咲かし、内見者を待っている。

営業の人から聞いたのが、冒険者専用学校のダンジョン東大学付属高等学校に編入する高校生と聞き、少しいかがわしい想像をし、心が躍っていた。


「あ、来ましたね。」不動産の営業の方が遠くの方を見ている方に目を向けた。

一見スラっとした体型なのに胸部の部分に汚らわしいほどのお肉が付いている

そんな体を揺らしながら高校生らしき女性が遠くから走ってきた。

この時、必死に走ってくる彼女を見ながら、俺は心から親に「ありがとう」と感謝した。


「すみません。おまたせしました。私は、ダンジョン東大学付属高等学校に編入する白野はくの 魔奈まなです。よろしくお願いします。」


「こんにちは。ガーデンタワーの管理人の黒木です。よろしくお願いします。」

と軽い挨拶をし、白野さんと不動産の営業と3人でマンションまで歩いていた。


マンションに着き、部屋を案内しようとマンションに入った突端にシリエに話しかけられた。

「黒木様、一緒にいる方は敵ですか?それとも味方ですか?」


「味方ですよ。シリエさん!!」


「黒木様 わかっていますよ。では、入居者を獲得してください。」

とシリエさんとちょっとした会話を交えた。正直、敵と言った場合は、どうなったのか少し見てみたかった気持ちは押さえて、内見を再開した。


少し雑談を交えながら、3人でマンションを見て回り、マンションの内見が終えて、白野さんが即日入居の運びになった。

といっても白野さんは明日から学校が始まる為、このマンションに決めていたそうだ。


不動産の営業「黒木さん、また内見者がきましたらご連絡します。」

白野「黒木さん、ありがとうございます。私は、簡単な日用品など買ってきます。この後、引っ越しのトラック来ますのでよろしくお願いします。」

と挨拶を交わして、マンションの管理室に入った。


「シリエ 少し聞いていいか?」


「何でしょうか?」


「俺が前マンションに入った時は、ダンジョンになってゴブリンとか倒していたけど今日は普通のマンションだったけど…どうしてだ?」


「黒木様 一人の場合はダンジョンとなり、二人以上の場合は、通常のマンションになります。でもダンジョンに変更は可能です。その際は、スマホで切り替え可能です。」


「そうなのね。これもダンジョンマスターの能力なのか?」


「はいそうです。他の人にもダンジョンを共有したい場合は、この機能をお使いください。」

シリエと会話をしているとマンションの前に白野さんの家具が入っているトラックが到着し、荷物を運ぶためにマンションに運びこめるように準備をしていると白野さんが帰宅してきた。


部屋に白野さんの家具を運び終えるタイミングでウィンドが立ち上がってきた。


◇◇

おめでとうございます。

黒木さまのマンションことガーデンタワーに新しい住居者が入居しました!

SPポイントを獲得しました。


※PCもしくはスマホでご確認ください。

◇◇

え、、。SPポイント?入居者?何?と困惑しているとシリエが話し始めた。


冒険者の特性上、モンスターを倒し、レベルアップをした後にSPポイントを獲得してスキルを獲得して強くなるものだと思っていた。ダンジョンがマンションになるため、その関係でSPポイントは、ダンジョンにモンスターを獲得するか入居者が決まったときに獲得できることになるとのことだった。


獲得できるスキルを見る事にして、種類は多いなと思ったが俺はこのスキルを獲得した。ちなみに100SPポイントの獲得がある。

使役(モンスター倒すと一定の確率で仲間にすることができます。) 10P

コーチング力向上(使役したモンスターを運動・勉強・技術を指導する力を向上する) 50SP

を獲得している。先ほどの説明で、モンスターを獲得するとSP上がるから獲得必須だと思った。

コーチング力は、万が一の備えにモンスターを強くするために獲得した。











  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る