11話 見習い勇者日宇ちゃん
私は日宇、ひょんなことから異世界デビューをして、物凄い魔術の師匠に勇者になれと言われて修行の日々を過ごしているところ、今は休みで今日はお買い物中!!
この世界では、噂では3分の1は前の世界の食材があると言われて、今、自分の気分は上々です!!
この私は料理に関しては高校時代右に出るものはいないと言われたことがあり、それが自信に繋がり料理をするのが趣味。
今日は咲玖ちゃんの好きな食べ物のカレーを作る予定です。まあ、咲玖ちゃんに怒ってばっかりだし、アメとムチを使い分けるということで好きな食べ物を作って咲玖ちゃんにモチベーションを持たせようと思って!!いやー私って超親切じゃね??
と思いついてギルドの近所である。市場に付く日宇。
屋台には色々な色彩、物。
スパイスの香り、人の明るい声はまるでお祭りのようににぎやかだった。
そんな中で私は子供のようにはしゃいでいたがはっと目を開いて目的を思い出した。
「っと!!楽しんでいる場合じゃない。スパイスやさんと八百屋探さないと!!」
と言いながらも目移りしそうな品の数々を見た先にどこからか声が聞こえてきた。
「そこのきみどいてぇ!!!!」
と誰かにぶつかった、声の主と私は共に倒れてこんでいた。
何か落としてしまったのだろう、りんごや大根、豚肉ブロックのようなものを紙袋から出てしまった。それを拾う日宇と男性。
「ご、ごめんね!!僕がちゃんと見ていなかったから!!」
とその声は男性のような声からするに見た外見では20代…下手したら、
30代《アラサー》の前の世界で見慣れたメンズスーツ姿の男性が立っていた。
異世界という西洋ファンタジー風の文明において異質な存在だが、それが妙な安心感を彼に感じた。
「あ、あの!!野菜と肉とスパイス売っている所、知りませんか??」
「え??そこならギルドから南の方だよ。あそこは生鮮食品での流通が盛んだから、すぐ見つか…」と男性が話すとその男性とは違う男性の声が彼に向かって聞こえてきた。
「ショウ!!いつまで待たせるんだ!!」と怒鳴り声が聞こえてきて怯える男性。
「は、はいすいません!!今行きます!!」と言って私に一礼してその場を去る男性を見送ると私はギルドの方に向かった。大変なんだなーと思いつつもさっきの男性に違和感を持ちながら、私は屋台にて豚肉ブロックとりんご、はちみつ、スパイスを数種類買って拠点…ギルドに帰ることにした。しかし、そこには咲玖どころかハジメ師匠すらいなかった。なるほど、蚊帳の外だと仲間はずれと。思い私は自分の部屋に閉じこもった。しかし、帰ってきてから私は少し遠出をしている置き手紙に気づかなかったのは恥ずかしい話だった。それにしても、あのぶつかってきた人明らかに前の世界の服装だったような??ショウっていう名前もどことなく日本らしい名前だし……やっぱり転移者なのかな??
一方でとあるチームにて。
「ショウさん、あの…荷物持ちます。」「ダイアナ、気持ちだけは受け取っておくよ。それに…あいつに大目玉を食らうのは怖いし。」
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