余熱で蒸された頭

 面白いと思ったゲームがあった。


 ゼノブレイド3

 

 ストーリー成分が多めのRPG。


 何はともあれ面白かった。


 序盤の牽引力はすさまじく、圧があった、少年マンガのような、熱さがあった。


 ゲーム部分とストーリー部分で、キッチリと引っ張ってくれた。


 とにかく、序盤から中盤の、中頃までは、楽しめた。


 本当に、なんと言おうか、これは。


 中だるみを初体験したのかもしれない。


 飽きたら捨てる、この悪癖が働かなかった、珍しい体験だった。


 ただ、プレイしながら、思っていたことがある。


 安住の地は消し去ったほうが良くないか?


 旅の目的を達成した上に、解決できないハズの問題まで解決できた、敵も撃退できて万々歳。


 物語おわりじゃん、と。


 いや、主人公達を取り囲む世界やら謎は残っているのだが。


 それまで、その問題と目的に引っ張られて来たのに、それを失った。


 しかし、物語はつづく。


 いやぁ、珍しい体験だった。


 なんやかんやあって、終わりを迎えて、脳が面白かったと言っていたので。


 私は、このゲームを面白かったと思うことにした。

 

 終わり良ければ全て良し、ゼノブレイド2をプレイしていなかったら、脳が虚無に呑まれていただろう。


 本当に、狐に化かされたような体験だった。

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