①Simplenote

 Simplenoteは、Automattic, Inc.が提供するシンプルなメモツールです。名前にもありますが、本当に画面も使い勝手も非常にシンプル。私がこのツールを選んだ理由は下記の通りです。



①ワンタップで書き始められる


 Simplenoteのいいところは、ワンタップで書き始められることです。アプリを起動して新規メモのアイコンをタップすれば1秒もかからず書き出すことができます。ふとアイデアを思いついたとき、急いでメモしたいときなどには非常に便利です。

 あとわざわざ保存しなくても自動的に保存してくれるのも、保存し忘れがなく地気に入っているところです。



②シンプルな編集画面


 メモの編集画面は本当にシンプル。カーソル以外何もない、と言っても過言ではないかも?

 最近はリッチテキストで編集するメモアプリやエディターアプリも多く、そのなかには文章を装飾するためのアイコンが常に表示されているものもあり、私にとってはそれがわずらわしく感じることがありました。小説に文字の装飾は必要ないですからね。それに対し、Simplenoteは文章だけが編集画面に表示されていて、執筆に集中できます。

 ちなみにSimplenoteに搭載されている「Markdown」機能を使えばリッチテキストのように編集もできるので、執筆する内容(小説だったり、エッセイだったり、技術書だったり)によって選べるのもいいところだと感じています。



③各種デバイスで同期できる


 SimplenoteはiPad、スマートフォン、パソコン間で同期可能。これがメチャクチャ便利です。

 たとえば、スマートフォンでアイデア出し→iPadで自宅やカフェで執筆→公募に出すとき、カクヨムに投稿するとき、本にするときにパソコンからアクセスしてデータを移行、などが可能です。デバイス間をケーブルなどで繋ぐ必要もわざわざ転送作業をする必要もなく、手間がかかりません。

 もちろん他のメモツールでもデバイス間で同期できるものもありますが、同期できるデバイスの数が限られていたり、課金が必要なものもあったりして、無料でデバイスが同期できるのは非常に魅力でした。



④タグでフォルダわけができる


 アイデア出しや執筆で使うので、小説のタイトルごとにフォルダを分けることができるのは必須要素です。私は長編小説はタイトルごと、短編・掌編小説は「短編小説」、アイデアメモは「アイデア」というタグを各メモにつけてフォルダ分けしています。アイデアを膨らませて執筆を始めるときには、アイデアとして保存していたメモのタグを長編小説のタイトルに変更すれば簡単にフォルダ間の移動もできるので、メモが管理しやすいです。



 以上のことから、現在は、Simplenoteでアイデアメモの管理、本文の執筆をしています。このレポートの文章もSimplenoteですべて執筆しました。


 しかし、あえて「Simplenoteのここはもうちょっと改善されないかな〜」という点を挙げるとすれば、2つあります。


 

①文章全体でしか文字カウントできない


 Simplenoteには文字カウント機能が搭載されているのですが、全体の文字数しか表示されません。私はよく「今日書いたのはどのくらいの文字数かな?」「今回の話は字数どのくらいになったかな?」と部分的な文字数をカウントしたくなるので、そのときはiPadのショートカット機能で作成した文字カウント機能を使用しています。ショートカットを作ったり、いちいちショートカットを適用させる手間があるので、ここは少し面倒くさく感じているところです。



②ジャンプ機能がない


 Simplenoteには文章の特定の場所にジャンプする機能がありません。長文を執筆していて、「すぐに昨日終えた続きから書き始めたい!」「すでに書いたエピソードの間に番外編を執筆したい!」と思っても、そこまでカーソルを持っていく必要があります。iPadなので指でスクロールすれば所定の場所に早く辿り着けますが、少々わずらわしさも感じます。



 上記の2点は確かに不便なのですが、メリットの方が多いので、「まあ許容範囲かな」という感覚です。


 前述のとおり様々なエディターアプリを試しましたが、今のところ以上の点からSimplenoteを愛用しています。

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