新しい執筆環境の方向性を考えよう

 「自分はどのように執筆しているか」「どのように執筆していきたいか」「いまの執筆スタイルで何を不便に感じているか」を洗い出すことで、自分が目指すべき執筆環境が見えてきました。まとめると、私の求める執筆環境は下記の3つの方向性だといえます。



①いつでもどこでも執筆できる!


 私の執筆スタイルは、仕事や家事をこなしつつ、日常の隙間時間を執筆に充てるスタイルです。ですので、自宅や外出先に関わらず、「執筆ツールを気軽に持ち運べて、ちょっとした時間でもすばやく執筆にとりかかれる」ことが条件になります。立ち上がりに時間がかかったり、持ち運びに苦労するのは論外です。



②アイデア・プロット・本文データを一括管理できる!


 いつでもどこでも執筆できるけど、使っているデバイスが複数ある状態(ポメラやスマートフォン、ノート、パソコンなど)だとデータが一元管理できず、「あ、プロットが書いてあるノートを忘れたから外で執筆できない……」などと効率の悪い状況に陥ってしまいます。

 「これさえ持ち運べばデータがすべて入っているから大丈夫」、または「どのデバイスからでも同じデータを編集できるから大丈夫」という状態が理想です。



③初期費用を安くおさえる!


 いきなりで恐縮ですが、コストの話です。中には「執筆活動が大事なんだったら環境整備にコストをかけるべき!」という声も聞こえてきます。ごもっともです。ただでさえ小説を書くという行為は取り揃えるツールが他の趣味と比較しても少ないですし、コストをかけた方がいいに決まっています。でもできるだけ初期費用を安くおさえたい、これも本音です。だって私は、小説家を夢見る、実家も太くない、不労所得もない、スーパーで割引シールを見ると買っちゃう普通のサラリーマンなんだもん……。

 ということで今回は、「理想の執筆環境における要件を妥協せず、なるべく費用が安いツールを選ぶ」ということを方向性のひとつとしてすえました。



 まとめると、


  ①いつでもどこでも執筆できる!

  ②アイデア・プロット・本文データを一括管理できる!

  ③初期費用を安くおさえる!


の3つの方向性をもとに、様々なツールを調べ検討しました。

 結果、私はiPadを中心に据えた執筆環境をととのえることにしました。


 次の章では、私が実際に取り揃えたツールをご紹介していきます。

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