計画編~まずはスタイルを見直そう~

まずは基本の執筆スタイルの把握から始めよう

 執筆環境を変えようと決意した私は、最初に自身の執筆スタイルを見直すことにしました。執筆スタイルにあった環境を整えなければいずれどこかで使いにくさが出て、元も子もありません。まずは自分の執筆の流れにあわせ、「私はどのように執筆しているか?」「どのように執筆できるとやりやすいか?」を洗い出しました。



①アイデア出しはいつでも、どこでも。


 小説を書くにあたり、まずはアイデア出しから始めます。私のアイデア出しスタイルとしては、日常生活の中でとりあえず思いついたこと、ネタになりそうだなと思ったことをメモします。中にはちょっとしたストーリーになっているものもあれば、印象に残った単語だけメモされているものも。そのメモを後で見直し、膨らませそうなアイデアを深掘りしていくスタイルです。

 ですので、私のアイデア出しの工程で大事なことは、

  (1)いつでもどこでもアイデアをメモできること、

  (2)アイデアメモを一括で管理し、後ほど参照できること、

の2つです。



②プロット作りは、いろいろな形で。


 次に、深掘りしていったアイデアをプロットに起こします。私のプロットの形式は様々。文章でつらつらとシーンを書き綴ることもあれば、図表にしたり、(とても人様には見せられないような)イラストを描いたりもします。また、それぞれのシーンを後で見直して切り貼りして再構築していくことも。

 そのような事情もあり、プロット作りで大事なことは、

  (1)自由な入力形式(テキスト/図表/イラスト等)に対応していること、

  (2)それらをまとめて管理できること、

です。ポメラはテキストにしか対応していないので、一緒に手書きのノートなどを活用していましたが、ポメラとノートを持ち歩くのが面倒でした。



③執筆はどこでも、集中したい。


 そして執筆にとりかかります。私は執筆を自宅、もしくは出先のカフェなどで行うことが多いです。なので、執筆ツールは軽く、持ち運びしやすいことが最重要ポイントになります。

 スマートフォンでのフリック入力による執筆はできません。書きたいスピードに指がついてこず、効率が下がってしまいます。なのでキーボードでのタイピングも必須事項となります。

 パソコンのように立ち上がりに時間がかかるのも、なるべく避けたいと考えていました。



④校正は、赤ペンで。


 執筆が終われば、推敲・校正フェーズです。私の推敲・校正のやり方は、原稿を書き上げてからまずは大まかに執筆画面で見直して修正し、最終的には紙に印刷して赤ペンで手書きで修正を入れるようにしています。紙に印刷された文章を読むと、画面で見るよりも読みにくさや誤字に気づきやすくなるからです。ただ家にプリンターがないので、コンビニエンスストアで多ければ数十枚も印刷しなければなりませんでした。もちろん紙の束を持ち歩くのは現実的ではないので、外出先ではなく自宅で作業することが多かったです。



⑤ 1週間の執筆スケジュールを洗い出す。

 これらの執筆活動を、仕事と家事の合間に続けています。なので、1週間のサイクルで考えると、


●平日(月曜日〜金曜日)

 :朝から夕方まで仕事→帰宅して家事→就寝前の1〜2時間に自宅で執筆


●休日(土曜日、日曜日)

 :午前中に家事→昼間〜夕方に、自宅もしくは自宅近くのカフェにて執筆


というスケジュールで執筆しています。この流れに沿って執筆環境を構築しなければなりません。



 これでひとまず基本の執筆スタイルの見直しは完了です。

 執筆環境を変えるとなると、これら①〜⑤の基本の執筆スタイルに沿って環境を整えていくことが重要だと私は考えました。


 次の項では、「どのような執筆環境にしたいか」という具体的な方向性をまとめていきたいと思います。

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