とあるクレープを探す、金髪の少女ローラと、サダミツくんの1日を描いたSFストーリー。未来の世界にいる2人ですが、どことなく懐かしい匂いを感じます。大田さんの作品の読者さんなら、登場人物の名前にハッとしたりもするかも?時は、遠い昔から遥かな未来へと繋がっているということも感じさせてくれる素敵な物語です。
今から100年以上先の物語…というと、SF映画定番の未来都市を思い浮かべますが、こちらは出てくる小物は未来ですが、基本は今とあまり変わらない地方都市が舞台、というのが斬新です。お嬢様とスクーター…で、ローマの休日と思いきや、ちょっと洒落も聞いてて面白かったです。そしてとにかく、クレープが食べたくなりました。