第二章 第17話 叫び
「
「侍女って、どんなことするんですか?」
日花里は、現在K
真っ黒な髪はレイヤーショート。
身長は瞳よりも少し高い、160cm弱くらいか。
くっきりぱっちりとした両目と意志の強そうな口元から、クールビューティという表現がぴったりの外見なのだが、口を
六つ年上の姉と見た目はそっくりなのに、性格は正反対とよく言われていて、本人も自覚しているらしい。
日花里は
「
「私がか?」
「そ。だって秀兄、
「さ、左京さま……侍女……侍従……」
何だか別世界の住人と話をしているような気分になる瞳。
アウトラインを刈り上げた七三ショートスタイル。
身長183cmで見た目は
オウルの眼鏡をかけていて、非常に
髪型は少し違うが、いわゆる「氷○先生」と説明するとある
「侍従と侍女と言うのは、
「
「私の場合は、隣りにいらっしゃる銀月左京様がそうだ」
と言って、
サイドを刈り上げ、トップを後ろに流したヘアスタイルに細い垂れ目が印象的。
そして、銀月真夜の
「瞳さん、だったかな。うちの
「ぐ、ぐじょ……って?」
「『うちの娘』を
「そ、そうなんだ……いえあのう、私こそなんか、銀月家のと、
そんな瞳に左京は
「そんなことは気にしなくていいさ。
「真夜さまは立派な
「会社って、あのう……
首を
「銀河不動産……? ――ああ、そっちはオーナーで、別に児童
「え……? 銀河不動産の、オ、オーナーって――」
瞳は隣りに座る父親の顔を見る。
「日花里、君はちょっとしゃべりすぎだ」
「あれえ、これって言
と言って、笑いながら日花里が秀の背中をバンバン叩く。
秀は渋い表情のまま
「
「は、はい」
「真夜さまのとこ、メイド
「!」
瞳は突然押し寄せた情報の津波に目を白黒させながらも、
(日花里さんって、何だか――ちっちゃい真夜さんみたい……)
と
◇
それからしばらくして、
広間に残された五人は、ベーヴェルス
食事が出来上がると、紫乃と瞳は
広間ではそれ以外の六人が、これまた
その
・こことは遠く離れた京都と言う場所にある、銀月家という家に向かうこと。
・出発は三日後、車に乗って移動すること。
・今後は銀月家に住むようになること。
・何も心配は
ベーヴェルス
しかし、巫女が
では、と立ち去ろうとする真夜と琉智名を、アルカサンドラが呼び止めた。
「
「もちろん、簡単に会うことは出来なくなります。こことは
「そんな……」
「何か
身の安全が完璧に保障されたと言うのに、サンドラとリウスの表情は固い。
しばらく唇を
「私と
サンドラはいつのまにか静かに
「何も返せないまま、あの人たちと遠く離れることはできません……」
「……」
エルヴァリウスも、
巫女は
「分かりました」
しばらくして、口を開いたのは巫女だった。
サンドラとリウスが
「アルカサンドラ」
「……
「
「え?」
聞かれたことの
巫女は彼女に
「あなたの
「……いいのですか?」
「
「……はい」
「明日呼ぶかどうか、二人でよく相談するといいでしょう――」
「話します。呼んでください。
サンドラは即断した。
巫女はにっこりとして答えた。
「分かりました。真夜に呼んでもらいましょう。明日、話す時はわたくしが仲立ちを務めますので、言葉のことは心配しなくていいですよ」
「本当に……
「はい?」
「私たちはあなたのことを何とお呼びすればいいのですか? そう言えば
巫女は言った。
「わたくしのことは、こちらの
「みこ……」
「
「
「では」
――そして、今度こそ真夜と琉智名は客間を
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