002

「何がどうしてこうなった」


 俺は自宅の前で、呆然と呟いていた。

 目の前にあるドアは完全に閉められ硬く施錠されている。

 何なら玄関の灯りまで消されており、『本気で怒ってるから帰ってくるな』というあからさまな意思を感じさせた。


「悠一君、ごめん。私のせいで怒らせちゃった」


「いや、冬雪のせいではないと思う。げ、あいつチェーンまでかけてんじゃねーか」


 冬雪が申し訳なさそうに謝るくらい、さっきの小春子の怒りは凄まじかった。それはもう本当に鬼のように怒り狂っていた。

 あいつがここまで本気で怒ったのは初めて見るかもしれない。いつもだったらすぐに「仕方ないなぁ」とか言って許してくれちゃう。あいつ絶対ろくでもない男に引っかかるタイプだな。お兄ちゃんがしっかり見張ってなければ。


「けど、これからどうしましょう。ご両親が帰ってくるのを待ちますか?」


「あー、いや、親は帰ってこない。ここは俺が買った家だから」


「え?」「へ?」


「親とはちょっと色々あって、もう完全に独立してて……」


 驚いた顔の二人が、我が家を見上げる。


「こ、これ、綾瀬さんが買ったんですか?」


「うん、そう。昔歌を動画サイトに投稿してた時に、結構な額の広告料を稼いでたんだよね」


「そこで、小春子ちゃんと、二人で……?」


「うん、住んでる」


「でも追い出された」


「それな」


 俺の家なのに。おかしいね。


「ていうか、なーんで小春子はあんなに怒ってたかなー。やっぱカレーかな? 俺はチキンカレーが好きなんだけど、あいつは豚の方が好きなんだよな」


「鈍感クズ野郎」

「鈍感クズ野郎」


「ひどくない?」


 俺が二人を睨むと、冬雪が大きな溜息をついた。


「小春子ちゃんが怒ったのは私のせいだけど、肝心の悠一君がこの体たらくなのはどうかなぁ、と思うよ?」


「小春子さんには共感する気持ちの方が大きいですが、夏音達も明日は我が身ですねぇ」


「なんだよ。その言い方だと、お前らは何で小春子が怒ってたのか分かるのかよ」


 ジト目で問うも、二人同時に溜息で返された。何かちょっとむかつく。


「それで、悠一君は今夜はどうするの?」


「財布はあるし、どっか適当に寝る場所を探すよ」


 別に男一人だし、寝ようと思えばどこでも寝られる。ネカフェだろうとファミレスだろうと、何なら野宿だって一向に構わない。

 ていうか野宿ってちょっと憧れるよな。公園のベンチで寝てみたいって思った事ない? ないかな? ないか。じゃあ俺もない。

 そんな俺を見て冬雪達はどこか微妙な顔をした後。


「仕方ないですね。夏音の家に来て下さい。綾瀬さんが寝る場所くらいは提供出来ます」


「え、いや、いいよ。年頃の女子の家とか、お父さんに勝てる気しないし」


 同い年の女子のお父さんとか最強じゃん? でもお父さんは娘には弱いので、俺が娘より強ければ三すくみの関係になる。でも俺は確実に夏音より弱いので、つまり俺が最弱。ラノベだったらその後最強になれる特殊ポジション。


「何で争うの前提なんですか。大丈夫ですよ夏音は一人暮らしですから」


「もっと大丈夫じゃないんですけど」


「わ、私も行く!」


「はいはい、最初からそのつもりですよ」


 一人暮らしの女子の家に泊まるとか、ゲームだったらかなり後半のイベントじゃんか。


「というか、夏音的にそれはOKなのか?」


「別にいいですよ? それに部活の打ち合わせがあるんですから、落ち着いて話せる場所じゃないとダメですし。まさか綾瀬さんは、夏音達を夜の公園とかにいさせる気ですか?」


 打ち合わせを後日にすればいいだけやんけ。という俺の言葉は、当然夏音には届かない。


「なあ、やっぱり俺、ネカフェにでも泊まるよ」


 やがて連れて行かれたマンションのドアの前で、俺は足を止めた。

 ここまで二十分。冬雪が家に連絡するために公衆電話を利用した以外は寄り道もしておらず、まあまあ近所に夏音の住むマンションはあった。


「ここまで来ておいて今更何を言っているのですか」


「でもさぁ。俺、小春子の機嫌を直す方法を考えないといけないし」


「綾瀬さんが考えても時間の無駄ですよ。冬雪さんもそっちを持って下さい」


「うん、悠一君にはきっと無理だから小春子ちゃんの件は私達に任せて?」


「いや、でもさー」


 未だ乗り気でない俺の両脇を掴んで、冬雪と夏音が室内にドナドナしていく。ていうか何気に冬雪も結構辛辣なんですけど。

 扉をくぐって玄関で靴を脱ぐと、そのまま真っ直ぐ進んでリビングに入った。

 そこは女子高生の一人暮らしにしてはかなり広い、ファミリー向けの部屋になっていた。

 意外、と言っては何だが、かなり綺麗に保たれている。というか物がほとんどない。Lの字に置かれたソファとテーブル以外は、テレビも何もなかった。


「ささ、どうぞ。夏音はお茶を煎れてきますが、自分の家だと思ってくつろいで下さい」


 薦められるままにソファに座るが、やはりどこか落ち着かない。

 思えば小春子以外の女子の家に来たの、これが初めてじゃんか。

 へー、女子の家ってこんな風になってんだなー。


「……悠一君、鼻の下伸ばさないで」


「ば、ばっかやろう、伸びてねーよコンチクショウこのやろうめぇ」


 隣に座った冬雪に責めるようにつつかれ、慌てて取り繕う。いや、ほんと伸びてないって!

 大体こんなに簡単に男を招き入れる辺り、きっとあいつは誰でも簡単に家に入れるビッチですわ。全然動揺するような事もなかったですわ。


「何だか失礼な事を考えてそうですけど、言っておきますけどこの家には父ですら入った事ありませんので、入った男性は綾瀬さんが初めてですからね」


 戻ってきた夏音が、呆れ顔でお盆の上に乗ったお茶をテーブルの上に置いた。

 そのまま夏音は冬雪とは反対の俺の隣に腰を下ろし、カップにお茶をつぎ始める。


「それじゃあ遅くなりましたけど、部活についての話をしましょうか」


「お、おう」


 改めて佇まいを直す。いや、何となくね。


「前もって言っておいた通り、動画制作部は動画制作を隠れ蓑にしつつ、アニメ作りをしていきたいと思います。つきましては綾瀬さんには3Dを担当して頂き、学校側に提出する用の動画も同時に作って貰いたいと思います」


「……いいけどさ、パソコンはどうすんだよ。俺が使ってるパソコンはデスクトップだから、あの物置には持って行けないぞ」


「部費を頂いてますので、パソコンを購入する予定です。幸い今日は金曜で明日がお休みですし、皆で買いに行きましょう」


 さらっと俺の休日が消えた瞬間だった。


「ちなみに夏音はあんまり詳しくはないのですが、どういったパソコンが良いとかはあるんでしょうか?」


「そこまで性能が良い必要はないよ。ただパソコンは二台要る」


「はえ? 何故ですか?」


「片方で3Dを作る間に、もう片方で3Dを作るから」


 冬雪と夏音が疑問を顔に浮かべた。

 つまりこういう事だ。3Dは作っただけでは動画にはならない。必ず別途動画や画像にするための作業が必要になるのだ。

 そしてそういった作業はパソコンの性能をフルに使うため、その作業をしている間はそのパソコンを使う事が出来なくなってしまう。

 結果、パソコンが一台しかないと3Dを動画にしている間は手持ち無沙汰になってしまうため、その間も作業を続けるには別のパソコンが必要になるというわけだ。


「どうしても無理なら一台のパソコンでも動画は作れるけど、結局動かしてみなきゃ分からない事も多いから、時間ばっかりかかって仕方ないんだよ」


「なるほど、そうなると結構出費がかさみますねぇ。冬雪さんが使う為の画材とかスキャナとかも買いたかったのですが……」


「そういえば、あの、夏音ちゃん。私は何をすればいいのかな?」


 悩ましげな顔で何かを計算していた夏音に、冬雪がおずおずと語りかけた。


「冬雪さんには、キャラクターデザインと作画と背景の一部を担当して頂きたいと思います」


「作画?」


「はい。あ、ついでにアニメ作りの手順についても説明致しますね」


 夏音がどこからともなく紙とペンを取り出し、一から順に数字を記入していく。

 そして一と書かれた数字の横に、『企画』と書いた。


「アニメに必要な役割は色々ありますが、大きく分けると、企画、シナリオ設定、キャラデザ、絵コンテ、3D、作画、音楽、編集、などになります。まず一番目、企画です。アニメを作るにしても、どういった意図で、どのようなアニメを作るかを決める必要がありますので、ここで決定をしておくのですね。これは基本的に部長である夏音が承ります。夏音の夏音による夏音の為のアニメを作りましょう」


「おう、ちょっと待て。企画は部員による話し合いで決める事にしよう」


 思わず手を上げて異議申し立てをする。夏音に全てを任せるとか不安しかない。


「何でですか、夏音だってやれますよ!」


「じゃあ今考えてる企画を言ってみろ」


「いいでしょう驚かないで下さいよ。今考えてるのはですね、偉人や擬人化した戦艦を呼び出して、歌に弱い宇宙人と戦わせる二時間のロボットものです! これは絶対流行りますよ!」


「出来るわけないだろ!? 色んな意味でダメすぎる!」


 パクりじゃねぇか! タイトルがいくつも浮かんだわ!


「しかもいきなり二時間とか、後先を考えてないにも程があるだろ!」


「じゃ、じゃあ綾瀬さんはどんなのならいいんですか!」


「最初なんだから五分くらいのアニメを作ればいいだろ。やりやすそうな現代モノでさ」


「ぐぬぅ。それじゃあ最強のアニメは出来ないじゃないですか」


「出来るだろ。五分だろうと一分だろうと、面白いアニメは面白い」


「む……」


「それに、いきなり最強になろうとするな。俺達はチートも何も持ってないんだから、地道に一歩ずつ進んでいくしかないんだよ」


 俺の言葉は夏音にとっては不満だったようだった。けど、やがて。


「分かりましたよ。確かに一理ありますし、企画は都度部員達で話し合って決める事にしましょう。ただし最終決定は部長に委ねる事にしますが、そこは構いませんね」


「それは、まあ……」


 最後には誰かが決めなければならないため、そこは素直に同意しておく。

 やがて夏音は紙に書かれた企画という文字の横に、その旨を記載していった。


「では次ですね。企画が決まりましたら、次はシナリオやプロットを作る段階に入ります。ここも夏音が得意とする所ですので、ドーンと任せて下さい」


「……まあ、あの絵コンテを作ったくらいだからな」


 夏音のシナリオ作りの腕は、すでに見ている。そこに異論を挟む余地はない。

 冬雪も同様のようで、静かに頷いていた。


「それが終わりましたら、次はキャラクターデザインです。ここは冬雪さんに担当して頂きたいと思うのですが、その前に」


 夏音は紙とペンをもうひと組取り出して、冬雪の方にズイッと押しやった。


「改めて冬雪さんの絵を見せて頂きたいのです。美術の腕前は夏音も知る所ですが、アニメとなると求められるものは変わります。そこで実際にキャラクターデザインが可能かどうか、描いてみて頂きたいのです」


「う、うん」


 冬雪は緊張した面持ちで紙とペンを受け取る。


「それで、何を描けばいいのかな?」


「そうですね。それでは、さっきお目にかけた絵コンテのヒロインを描いてみて下さい。正面と横と、斜めからの三方向を捉えた場面を、衣装や髪型を含めて考えてみて下さい。ただし一目見ただけで印象に残るように、そしてうんと可愛く。それから特に大事なのは、動かしやすくする、という事です」


「動かしやすく?」


「はい。アニメの人物は当然動きます。そのため、動く事を前提としたキャラクターデザインが必要になってきます。例えば鼻や口や目の位置なんかですね」

 夏音がサラサラッと紙に少女の絵を描いていく。やはり速い。そして上手い。それを見て冬雪がグッと息を詰まらせたのが分かった。


「このように二次元で見る場合はある程度目鼻の位置が変わっても違和感はありませんが、動画で同じ事をすると見る側に違和感を感じさせてしまいます。そのため動いてもバランスが崩れない位置を考えた上で、きちんとした場所に目鼻を配置する必要があるのです」


「……分かった。やってみる」


「まあ、すぐにとは言いません。明日あさってはお休みですから、休みが明けて月曜日までという事でお願いします」


 夏音はそう言ってから、紙に書かれた三という数字の横にキャラクターデザインと書いた。


「それでは話を続けましょう。キャラクターデザインが決まったら、今度は絵コンテです。これも夏音が引き受けます」


 当然そこは異論はない。


「そして絵コンテが終わり次第、いよいよアニメでも特に重要な作画に入ります。ここは基本的には綾瀬さんにお願いしたいと思っています」


「ふへ? お、俺?」


 思わぬ部分で指名を受け、思わず素っ頓狂な声を出してしまった。

 作画というのは、ようするにアニメのキャラクターや小物など、動くものを一枚一枚描いていく作業の事だ。

 つまりそのアニメの顔とも言える部分。ここが崩れるとアニメ全体が崩れてしまう非常に重要な部分だ。

 まあ場合によっては作画が崩れた事で笑いを誘い、「作画崩壊しすぎだろwww」なんてバズる事もあるけれど、普通だったら絶対に避けたい事だ。笑わせてるんじゃなくて笑われてるんだしね。

 そして当然、絵が描けなければ出来ない作業でもある。


「ど、どういう事だ? 作画は冬雪と夏音の領分じゃないのか?」


「当然我々も随所で描きますが、それでも夏音達だけでは全ての作画なんて到底無理です。ですから綾瀬さんの3Dの技術に頼りたいのです」


 この作画というのは、通常であれば何人ものベテランのスタッフが一日中絵を描いて成し遂げるような作業になる。

 当たり前だが、二人の女子高生がどうこう出来るものではない。

 ついでに言えば、そこに男子高生が一人加わった所で何かが変わるもんでもない。

 けど夏音は自信があるように胸を張った。


「綾瀬さんの、いえ、YUIさんの動画では、アニメ調のキャラクターが違和感なく動いていました。それと同じ事をやってみて欲しいのです」


「そ、そんな無茶な。俺はてっきり背景とか乗り物を3Dで作るとばっかり思ってたのに」


「無茶ですか? これは実際に綾瀬さんが可能であると見せてくれた事です。夏音はYUIさんの動画を見て、少人数の高校生でもアニメが作れると確信したのですから」


「いや、それは……」


 一度考え、それから静かに首を横に振る。


「無理だ。3Dではアニメのようにするのは難しい。キャラは絶対に手描きの方が良い」


「ふむ、例えばどういった所が難しいんでしょう?」


「何もかもだ。動きも影も、色も全て」


 俺は確かにかつて3Dでキャラクターを動かす動画を作っていた事がある。

 だからこそ分かる。世にあるアニメは、頑張れば出来る、なんて言葉では届かない、更にその先の高みにある。ちょっとやそっと3Dを学んだ若造が真似出来るものではない。


「俺は不必要なものがない事が、アニメにとって特に大事だと思ってる。多分アニメはずっと手描きでやってきた関係で、何を描くかの取捨選択をし続けた結果、自然と要らないものを排除し続けてきたんだ。その結果、見やすく分かりやすいものになったんだと思う」


 けれど、3Dは違う。

 例えば影。

 手描きだと必要な部分に必要な形の影を付ける。それが最も手間がかからないからだ。

 けれど3Dでは、手間をかけなければ不必要な影が『付いてしまう』。


「3Dでは要らないものでもいくらでも付け足せるし、不必要な動きだってさせられる。そういった要らないものがいちいち出てきてしまうと、見る時にすげー違和感を覚えるんだよ」


「その要らないものを出さない手段はないんですか?」


「あるにはあるけど……。いや、でもそれを解決したって、他にも問題は山積みなんだよ。3Dで動画を作ってみて分かったよ。アニメは線の一本ですら拘って描いてる。それを自動でやろうってのが無理なんだ」


 俺はかつて感じた無力さを思い出しながら言う。


「例えばイラストや漫画は魅力的な一瞬を切り取って見せてるだろ? アニメはその魅力的な一瞬をずっと続けるって事なんだ。動いてるから適当でもいいってわけにはいかない。構図や動きを考えた上で、どこを切り取っても一枚のイラストとして通用するレベルにしなければ、アニメにはならないんだよ」


 正直、アニメーターを含めてアニメを作っている人達はもれなく変態だと思う。

 強い信念を持って身も心も人生までもを捧げなければ、アニメなんて作る事は出来ない。

 仮に同じ事をやれと言われたら、俺なら断る。というか絶対大半の人が無理だと言う。

 そのくらい頭のおかしい事をやってるんだ。


「今までだって多くの人が3Dでアニメっぽいものを作ってきた。けど、どれを見ても違和感は拭えなかっただろ? 機械は拘らない。だから――」


「――つまり」


 夏音は一度息を吸ってから、ハッキリと言う。


「つまり、綾瀬さんが拘れば良いものは作れるんですね?」


「…………」


 ぐうの音も出ないとは、この事だ。

 夏音が言っているのは理想論ではあるが、事実でもある。

 実際、拘り抜いて作られた3Dアニメの中には、非常にクオリティの高いものだってあるんだから。


「夏音は、かつてのYUIさんの動画にその拘りを見ました。ですから綾瀬さんにはまた拘って動画を作って頂きたいのです」


「けど」


 少し考えてから、やっぱり首を横に振った。


「少なくとも、俺だけでは無理だ。構図も動きも、一枚単位できちんとするなんて以前も出来なかった事だ。動きを指定出来る人が見てくれないと、俺だけではとても……」


「……綾瀬さん、誰かをお忘れではありませんか?」


「ん?」


「絵コンテを描くには当然人の動きの勉強も必要です。夏音が身につけていないとでも?」


 夏音は言いながら新たに紙を取り出す。そこにサラサラと描き始めたのは、人がバク転をするイラストだった。

 破綻なく、それでいて躍動感があるイラストが、連続して描かれていく。


「どうでしょう、こういった感じの指定を行った上で、更には後からの修正も入れるのであれば、可能なのでは?」


「……でも」


「別に全てのシーンで3Dを使おうとしているわけではないのです。例えばキャラクターが遠くに小さく見えるようなシーン。または動きが激しいシーン。要所で3Dを活用しつつ、必要に応じて夏音達が手描きで描く形にしたいのですよ」


 ……それであれば描く枚数は減らせるため、俺達だけでアニメを作る事も可能、か?

 そんな風に考え込んでいた俺の表情を読んだのだろう。

 夏音はまた自信がある表情になり。


「大丈夫、夏音達なら絶対出来ますよ! 一緒に頑張りましょう!」


 胸を張ってそう言った。

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