第8話 対策
戻ると、そこには誰も居なかった。あいつは帰ったのだろう、と思った私は、早速移したメモリを部屋に置いた機械にさした。
今回の事は、こいつが呼び出して脅迫したこと。だとするとやるのが早いけど………。
一瞬今までに作ってきた物に目がいったが、止めておいた。まだここで何かを起こすのはまずいし、ここでやってしまったらこっちが一方的に悪くなってしまうから。あいつに怒られてしまうと、いろいろと不味いしな。
だから私は棚の中を見ながら、こいつを止められるような対策を考え、実験準備を始めた。
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