第4話 アシカ、カニ、ニワトリ姉(ネタバレあり)

 漫画メダリスト読みました。


 これは、全日本ノービスA予選中部ブロック大会の感想です。5から6巻部分です。

 内容が熱い濃い。


 対 象 :アシカ、カニ、ニワトリ姉

 立ち位置:大会参加者


 9位のアシカ

 5巻の巻頭扉絵で右端上端

 足利刹那(アシカ)です。


 去年の金メダリスト、しかしながらルッツジャンプが構成にない事が明示されてます。スケーティングも主人公が上。


 結果的に後半作戦が裏目に出てますが、プレッシャーもあったと思います。年下クラブメイトが暫定2位、連覇が欲しい、普通にすれば全国には行けるはず、と挑むチャレンジのメンタルを作りにくい状況が窺えます。

 去年はノービスA2年目のお姉さんたち相手に挑戦して勝利したはず。


 確率で勝負する世界にたらればは無いとイルカも言ってますが、たらればを言いたくなる、ヤギが先に演技して80点を出してれば全国に行ってたと思います。未完成ルッツで勝負して自滅の可能性もありますが、むむむ。

 超人だらけのこの世界で人間味を溢れさせていてとても愛着の湧いたキャラクターです。


 主人公の演技について、最も衝撃を受けた1人と思います。アシカは去年から伸び悩み、3回転ルッツのレアカードをゲット出来てません。スキル上げのスケートティングを磨いているはずなのに、スケーティングが一番うまいと評価されたのは主人公。

 その主人公に恐らく自己ベストを出したとしても敗北するスコアを突きつけられた上にそのスケート歴は僅か1年。

 さらに、主人公、オオカミ、ヤギの躍進は想像に難く無く、3回転ルッツ獲得だけでは、今後表彰台に乗ることすら出来ない未来が見えたはず。


 去年の覇者が心折れ涙した様子はあまりに辛く読みながら目が熱くなりました。直後のモモンガのコメディなコマが無かったらコミックを一度閉じて天井を見上げてたと思います。


 10位カニ

 感想なし。


 11位ニワトリ姉


 5巻の巻頭扉絵で中央左ページ側の2人組で座ってる青い衣装の方が

 庭取さな(ニワトリ姉)です。


 見た目より今大会に賭けていたキャラクター。


 初登場の開会式ではオオカミは別格と言い放ち、競技者として勝負事に弱そうに見えた。

 ヤギ情報で長野合宿参加者かつスケートクラブは今大会参加15名中最多の4名を輩出する名門の名城クラウンとエリートルートには乗っている。

 アシカと違いあと一歩が続いている選手と思われる。


 幸運にも上位5人の椅子取りゲームで椅子が埋まる前に滑走出来たおかげで演技が結構詳しく描写されてます。

 心中では全国行けたらラッキーではなく、オオカミのメダルつまり金メダルを狙うと明言してます。少なくとも第1滑走のサルの70点を超えるつもりで挑んでいたはず。

 第1ジャンプで会心の出来で加点を掴み取り、心の重力からくるプレッシャーからかミスをするが、良い自分を掘り起こすメンタルコントロールが出来ている描写があります。


 点数は終盤の2回転ルッツでの減点もあり60点前半、ノーミスでも70点に届くかどうかなので、全国行けるか微妙とは外から見た評価。熱い全力の演技の描写は強い想いを感じるに十分でした。


 主人公の演技に心折られた2人目、エリート街道に乗る者に程、強く衝撃を食らう。

 試合後の妹の驚き方からこの試合に賭けた想いと全国の遠さが伝わり、胸にきました。


 その後のアシカで泣いたんだけどね、ほんとアシカの人間味のある心に惹かれました。ジャンプに伸び悩む名門クラブのエースにハーネスを。

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