ホモソーシャル小説集

第1話 ホモソーシャル小説集その1

われもむかしは衆道好きの…

「2人の男が、同じ1人の女を愛している時、いつもその2人の男は、女を気にかける以上に、はるかに互い互いを気にかけている」

教会の司祭の部屋で、2人の男同士が愛しあっている。◯木さん！なんとかしてください！僕は、係長からいじめられるんです！そういう君は非常勤の女の子をいじめてるそうじゃないか？あんな女なんてどうでもいいんです！それより◯木さんが！◯木さんがいい！今夜も慰めて下さい！ふっ、僕も女よりお前の方が好きだよ、女なんかより料理も美味いし。2人の筋肉がふれあっていく。さあ僕らの絆を性で強化しよう。あおおーっ！！

その様子をこっそりと眺めていた、教会に来ていたジジイは、2人の愛に涙した。うっ、なんと男らしい！これこそ男の本物の愛！雄には雌などという下等生物はいらないのだ！

それは男の世界のはなし。