第1話 パラディ・スレイガー爆誕

 やあ、俺は昨日まで不登校だった者だ。だが轢かれて目が覚めればそこは異世界だったいわゆる異世界転生と言うやつだ。




 そんなことはさておき何ていうか赤ん坊だから乳を吸うんだが、これが乳臭くて敵わない。母乳なんだから当然なんだけど、まぁ美女の乳首を吸えるんだから悪くない。


 




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 俺もとうとう異世界に、転生してからニ年が経ち、流石に言語が分かるようになってきた、そうだ家族を紹介しよう。




「魔眼を使わせるな、気味が悪い」




 俺を気味悪がっている男が俺の父レディック・スレイガーだ。


 


 こいつはなんというかプライドが高い奴だ、それ故か小言が多いい、こいつの長所は顔と家柄だ、整えられた赤黒い髪に、爽やかな顔立ちにスラッと長い脚それに加え貴族のボンボンらしい、うーん残念イケメンだ。


 


 「いいじゃないですか、パラディは可愛いわよねーチュッ」




 俺を可愛い可愛い、言っている女性が俺の母ミリスティーナ・スレイガーだ。


 


 この人はとにかく優しい人で、よく赤ん坊だった俺に絵本を読んでくれた、俺はこの人のお陰で言葉が分かるようになった、それだけじゃないこの人は凄い美女なんだ、確かどっかのお嬢様で頭が良いんだ、完璧な美女だ。




 これだけ聞くとプライドが高いイケメンパパと完璧な美人ママとの夢の異世界転生が始まると俺も思っていた。


 


 だが現実はいつも非情であり残酷だ。




 「あまり情をかけるな、あと一年もすればこいつはお前の実家に送って俺達と無関係だ」


 


 そう俺はミリスティーナの実家に送られる、なぜだって? それはレディックがまた毎度のごとく説明してくれるさ。




 「穢れ者がスレイガー家から出たと知れればスレイガー家の名に傷がつく」




 そう俺は穢れ者と言われるものらしいレディックが何度も何度も言っていたよ「穢れ者は魔族の類だ」とか「穢れ者が触れた物は穢れる」とか




 俺もよく知らないがこの世界では、魔眼持ちや魔族との混血などに使われる差別用語らしい、一般的には使われないが貴族などのプライド高い系の人達が使うらしい。


 


 「本当にどうにかならないのですか?この子はまだニ歳ですよ、それに……」




 あーまた始まった夫婦喧嘩、もう流石に見慣れた。


まぁ前世でも何度も見てきた光景だが、普通ニ歳児の前でこんな会話するもんかよ、せめて動揺させないようスマートに実家にでもなんでも送るだろ。




 「そんな・・・・・・そんな……」




 涙を流しながら部屋を出るミリスティーナを見るのは10回目ぐらいかなと、アホズラして窓を見る、考えてみればそうだよな、たとえ穢れていても腹痛めて産んだ子と会えなくなるんだもんな当然か。


 


 あーなんか今後の暗い事を考えてると辛くなる。




 そういえば、ミリスティーナが読んでくれた絵本に魔術師や騎士なんかが出てきてたが、やはり異世界らしくそうゆうのが普通なんだろうか。




 「魔法使ってみて〜〜〜〜」 








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 「とうとう明日か・・・・・・」




 あれから一年ほど経った。明日にはこのでかい屋敷を出なくては行けない、レディックは口を開けば穢れ者と言っていたがよく仕事というなの街の散歩についてかせてくれた。案外良い奴なのかもしれない。


 


 ミリスティーナは文字や言葉を教えてくれた、この人は本当に優しい人だ俺が出会った女性で誰よりもだ。


 


 そのかいあってか俺は、かなりこっちに慣れることができた。例えば通貨や言葉、言語、常識などだ


 その結果俺は前世ではあまり読まなかったじゃな本をよく読むようになった。本ていいよね、初めてあのカビ臭い図書室に通う奴の気持ちがわかったよ。         


 


 さて明日はとうとう俺がこの家から出る日だ。  


 


 正直もう少しこの家に居たい。少し居心地が悪いがそれでも俺はこの家で生まれ、優しいミリスティーナに本を読んでもらい、レディックの顔色を伺う生活も悪くなかったんだが、まぁしょうがないか。


 


 俺はどこに行っても居場所がないということだな例え死んで異世界に、転生してもか。






 「明日なんて来なきゃいいのにな〜」




 と呟き目を閉じる。






















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