ふんわかJKトーク②LINEや積雪○センチのニュースから、わかってきた!社会の謎は、ありすぎです。知らんけど。
第4話 知らんけどの使い方が増えてきて、関西以外でも、面白いことになっています。無責任な言い方じゃないのかと、いわれそうですが?
第4話 知らんけどの使い方が増えてきて、関西以外でも、面白いことになっています。無責任な言い方じゃないのかと、いわれそうですが?
「やられた。日本には、白浜ってよばれる地名が、いくつもあるんだよね?」
「それ、やられたの?」
「つか。自爆じゃないの?」
「それな!」
「甘いなあ。和歌山の人が勘違いしたわけじゃあ、ないでしょ?あんたが、勘違いしただけでしょ?」
「あ、ハヤナも、手が黄色くなったな」
「ばれたか!」
「めでたし、めでたし」
「そうかなあ?」
「そうだ」
「何?」
「めでたしめでたしといえば、おとぎ話とか」
「はい?」
「あるところに、おじいさんとおばあさんがいましたとかってわざわざ言うの、何なんだろうって、思ってた」
「何で?」
「当たり前なんじゃないのかな、って?」
「いや、違うな」
「違うの?」
「おじいさんやおばあさんのいない子の気持ちも、考えろ」
「むむっ!」
「無責任だ」
「無責任といえば、知らんけどの、言い方も」
「はい?」
「最近、何かを言った後に、知らんけどって付ける人が、増えているっていう」
「ああ。それ、この前も言わなかった?」
「今どきの話し方講座」
「知らんけど」
「もともとは、関西の言い方だったよね。知らんけど」
「それが、東京とかにも、こんなに入ってきたのには、きっと、理由があるんだよ。私も、気付けば、言っちゃってるっぽい。知らんけど」
「東京とかでの、大きな、発見ですな!」
「東京とかの、とかっていう言い方にも、責任逃れの匂いがするけどさ」
「何?気付かれた?」
「知らんけどと、とかの、戦い」
「とか」
「とか」
「とかなくて死す」
「何、それ?」
「とかなくて死すを、知らないとは。授業で、寝ていたでしょ?」
「責任逃れの言い方が、増えている。いつから、こんな日本になったのか」
「うん。東京とかじゃあ、特にね」
「とか」
「とか」
「何か言った後に、知らんけどって言うのって…。やっぱり、責任逃れのようにも、聞こえちゃうなあ。本場の関西は、どういうニュアンスで使うんだろう」
「きっと、関西では…」
「何?」
「関西では、どんな思いをこめて、知らんけどを、言葉の後ろに、つけるんだ?」
「ちょっと言いすぎたなあとか、ちょっとしゃべりすぎちゃったかなあ、偉そうかなあって感じたときに、会話の場を、なごやかに整えるために、付け加えるみたいだよ?知らんけど」
「知っているのか知らないのか、どっちなんだろうね?」
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