第2話 積雪3センチで、ニュースになる?LINEの話題が、変わっていく。モヤモヤしたら、ミカンを食べよう。アドベンチャー的に、美味しいらしいよ?

 「LINEの文の中に、「。」があると、おかたくて冷たく感じられてしまいそう」

 強いJKたちは、すぐに、気が付いてしまうらしい。

 おっと。

 国語の授業みたいに、なってきたぞ。

 「そうか!わかったかも?」

 「どした、シズク?」

 「私、ハイスペックJKになりそう!」

 「じゃあ、なってみろ」

 彼女は、震えた。すると、他にも、震えはじめた人がでたのが、わかった。

 ナオだ。

 「私たち…。もう、覚悟しなければいけないのかも」

 「何、何?」

 「どした、ナオ!」

 震えの止まらない、ナオ。

 「そろそろ、雪が、やってくる!」

 「…はあ?」

 「皆、どうしよう?」

 「どしたの?」

 「ナオが、ナオが…」

 「何?」

 「どしたの?」

 「私も、キター!」

 「何だ、何だ?」

 「私も、生まれ変わりそう!」

 「タマラも、何、いってるの?」

 ナオは、まだ、震えていた。

 「ナオ、平気?」

 「まだ、震えてるの?」

 「…冬だし、寒くなってきた」

 「ああ、そういう意味か」

 「まぎらわしい言い方を、しないでくれ」

 「雪がやってくるっていう言い方は、ふってくるっていう言い方に変えたほうが、良いんじゃないか?」

 「そういう、問題?」

 「雪、かあ…。あったなあ。東京で、積雪 3センチですって、トップニュースが流れたんだよね」

 「そ、そ」

 「私の新潟の親戚、まじ、困ってたらしい」

 「うちもだ」

 「そっちも?」

 「うちは、秋田と青森に親戚がいてさ」

 「うん」

 「秋田で、積雪 3センチが、トップニュースになることは、ないよ。ない、ない」

 「青森も、そんな感じ?」

 「うん。東京で積雪 3センチですっていうトップニュース、見てさ」

 「うん」

 「大変な思いをしている人へ、他のニュースをやってあげれば、良いのに!」

 「ほら」

 「雪が、 3センチ積もったことが、どうしてニュースになるんだろう?意味、わかんないって」

 「そうだ」

 「どした、チカ?」

 「皆で、ミカン、食べようよ」

 「チカは、積極的だなあ」

 「だね。 1つ、ちょうだい」

 「チカ?誰から、そんなに、ミカンもらったの?」

 「親戚」

 「そうか、そうか。和歌山に、親戚がいるんだよね?」

 「うん」

 「チカが、うらやましいよ」

 「和歌山は、良いよ?」

 「何で?」

 「パンダと一緒に、アドベンチャーが、できるからね」

 「その言い方…。ビミョーじゃないか?」

 「ごめん」

 「はい、論破!」

 「されてません!」

 「むむっ!」





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