第14話_掲示板
このサイトはゲーマーが集まる掲示板で、様々なゲームについて日夜意見交換やレビュー、攻略情報などが話し合われているが、今日はどのスレッドもEXアースについてだった。
[フルダイブでも酔うンゴ]
[SF系のワールド引いたやつに聞きたいんだけど]
[EXアース系動画実況総合]
[整地が趣味のワイ、山岳ワールドを引いて歓喜]
などなど。
色々見ていく中で一つ気になるスレがあった。
[俺のワールドを超えるやつおる?wwwwwwww]
ほう?どんな凄いワールドなんだ?
クリックして開いてみる。
1 名前:ワシントン 2035/12/25(火)
総理大臣になって国民からバレないように税金を搾り取るゲームだったンゴ……
なお絞りすぎると暗殺部隊が派遣されて、ステルスアクションゲームに変わる模様。
2 名前:名無し 2035/12/25(火)
クソ政治家乙
3 名前:名無し 2035/12/25(火)
面白そうで草
4 名前:名無し 2035/12/25(火)
バカゲーの皮を被った高度な風刺
5 名前:ワシントン 2035/12/25(火)
爆笑しながらプレイしてるけど暗殺部隊はマジで怖すぎ。
最初知らなくて速攻で56されたんやが、「あ、これ4んだわ」って
感覚がリアルすぎてマジ泣きした。
6 名前:もっちー 2035/12/25(火)
ヒェ…………
いくら物理的ダメージが無いとはいえ、フルダイブにおいて死はやはり怖い。
暗殺者に命を狙われるなんて、もはやホラーだ。
そう言えばホラーゲームのワールドになった人もいるのかな。まあそういうワールドになるという事は、そういう世界感が好きな人だから怖くはないのかもしれないが。
僕はフルダイブでホラーゲーをやりたいとは思えないな。
そのあとは自分のワールド自慢で盛り上がった。どれもこれも個性的で凄く面白そうだ。
そのうち他人が作成したワールドをプレイできるようになるアップデートも予定されているらしいので、今から楽しみだ。
しかし、プレイした誰もが言っていたのは「チュートリアルがわかりにくい」だった。説明もなくいきなりスタートすることが多く、対応できないと即死することもあるのが確かに不親切だと思う。
まあ、そんなことは些細な事だけどね。
さて、今日も潜りますか。
ブラウザを閉じてダイブギアを手に取る。
ダイブギアをPCに有線接続し、アプリケーションを立ち上げる。
頭にダイブギアを被り、ベッドに横になる。
周囲が暗くなるのと同期するように体の感覚が消えていき、そして次の瞬間には僕は少し薄暗い壁も天井も真っ白な部屋に立っている。もうこの時点でフルダイブは完了している。ここはいわゆるメインメニューの部屋なのだ。
目の前にはEXアースのロゴが浮遊している。フルダイブゲームはこの一本しかないが、今後新しいゲームを購入すれば、ここに増えていくのだろう。
手を軽く動かしてみるが感度は良好。このラグを感じない接続は本当に凄いよな。
僕はEXアースのタイトルロゴに触れる。
すっと周りが暗くなり、そして周囲が明るくなった時には、僕は再びあの世界に降り立っていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます