第2話
pm8時
初めて見るシンガポールの街は近未来のようなSF感と古い建築物が共存する素敵な街だった。
友人の職場へ着き、久しぶりの会話をした後、友人の家に向かう前に港をあるバーへ連れて行かれた。
そこには友人のシンガポールの友達が待っていてくれた。
私はその時サプライズパーティーかと気が付いたのだが、嬉しい反面貧乏旅行なのでそんな金はないとも思った。
しかしそれは無駄な心配だった。
私たちはシャンパンのボトルを5本は注文していたであろう。
友人たちが現地でナンパした女の子の分も含めると10万弱だった。
私は内心焦っていた。
10割る5。。
1人2万。。
しかし会計は支払われていた。
5人の中の1人が私に言った。
ゲストは金を払う必要ない。
welcome to Singapore
彼はそう告げるとだいぶ酒に酔った私をSingaporeの裏の顔へ誘った。
そこはgeylang(ゲイラン)だった。
いわゆる買収宿や貧困層が住むエリアだ。
その場所はシンガポールの中で独特だった、売春宿へ向かう途中、歩いてる人間の質が変わってくるのを感じた。着てる物も刺青の数もその街の一定のエリアに行くと街の人間の種類が変わる。私はそうゆう陰と陽がすきだ。
タクシーでゲイランまできてそこから10分ほどで目的に着いたと思う。
正確な場所も私にはよくわからない。
どの店に入るかと友人達が話していた。
彼らはタイ人にしようと言ってた。
日本人もいるけと高いらしい。
シンガポールのゲイランに日本人売春婦がいる事にすこしびっくりした。
結局友人に言われるがままタイ人の店へ入った。
宿に入る際、友人になるべく日本人とバレるなと言われた。
しかし今でもその言葉の意味は謎である。
いくら俺が英語で会話をしても顔で日本人ってバレると思った。
店に入ると前面鏡ばりの部屋でこちらは鏡越しに好みの女の子を選ぶ。
娼婦達は露出の多い服装だ。
もしかしたら向こうからは見えないマジックミラーだったのかも。
料金は日本円で約8000円らしい。
物価の高いシンガポール、身体の値段は日本より随分安かった。
プレイ時間はあまり覚えていないが長かった。。
基本的になんでもできて、プレイ後マッサージのサービスもある。
金額等含めると悪くないと思う。
女の子の見た目もそれなりにかわいい。
しかし私は果てる事なく終わった。
いろいろと事情があり私はいつからか性行為で果てれない人間になっていた。
自分が女性にしてきた事への罪悪感がそうさせるのかもしれない。
売春宿を出た頃にはもう深夜を過ぎていた。
その後皆で友人達おすすめのゲイランにあるホーカー(屋台みたいな食堂みたいな)で食事をした。
そこではシンガポールチキンライス、ミゴレン、その他数種のメニューが役80円で食べれた。
ゲイランの物価はシンガポールの物価とはすこし違うらしい。
味もすこぶる美味かった。
隣の席にいた全身刺青のカップルと意味のない会話で盛り上がり、楽しんだ。
店を出る際、現地人がいない時は一人でくるなと言われた。
現地人の友人がいなければこの街はそんなに危ないのかな?そんな疑問が湧くほど私には普通の空間だった。
そうして私の初日は眠る事なく朝5時に友人宅へやっと到着した。
そしてその数日後私はあの娘と出会う事など予想もしてなかった。
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