SS1 メルダのその後
【まえがき】
300万PVを記念して、短いですがSSを書きました!
今後も、たまに気が向いたらSSを書こうと思います!
なにか書いてほしい展開など知りたいことなどありましたら、ぜひコメントしてくださいね!
◆
※第一部と第二部の間あたりの時系列です
そういえば、昔俺に回復魔法を教えてくれた奴隷がいたっけ。
たしか名前はメルダだ。
あれからパンを多めにやったり、いろいろしたけど、元気だろうか。
俺はこれまでに、回復魔法でかなりいろいろいい思いをしてきている。
メルダにも、その恩をもっと返すべきだろう。
ということで、俺はメルダに別の仕事をやることにした。
メルダは、父の奴隷だ。
だから、父にいつも虐げられている。
そんなことは、俺が許さない。
とりあえず、父にメルダを俺にくれと言ってみた。
「お願いです御父様、どうしてもこの奴隷を俺のものにしたいんです!」
「ふぅむ、こんなババアをか? お前も若いのに妙な趣味をしているな。まあ、いいだろう。別にこんなおばさん奴隷のひとりくらい、もっていけ。可愛い息子のたのみだからな」
父ドフーンは、最悪な性格をしていたが、それでも息子である俺にはけっこう甘かった。
まあ、俺がおはDだと思われたのは心外だが……。
「ということでメルダ。今日からお前は俺の奴隷だ」
「あ、あの……おぼっちゃま、私がなにかしたでしょうか……?」
メルダは少し困惑しながらも、怯えている。
まさか俺がなにか罰を与えるとでも?
「いやな、お前には回復魔法を教わったし、いろいろと世話になった。その恩を、少しでも返したくてな」
「そんな、奴隷に恩だなんて……いいですのに……」
「いや、いいんだ。これは俺が勝手にやってることだからな」
メルダは、俺の部屋の掃除など、身の回りのことをやってもらうことにした。
俺の周りのことをやらせることで、そばにおけるからな。
そばにおいておいて、父からの横暴から守ってやらねば。
それに、俺の周りにいれば、俺と同じ食事もとらせられる。
部屋も俺の部屋の近くにして、いい待遇にしてやろう。
メルダももうけっこう初老と呼べるような歳だ。
外での過酷な肉体労働なんかよりは、こっちのほうがいいだろう。
メルダのもともとの専門は、もちろん回復魔法だ。
だが、回復魔法には精神力も、体力もかなり消耗する。
深い傷を治そうと思えば、それだけ体力を消耗する。
メルダには、もう回復魔法もきつい仕事だろう。
だから、メルダにはほんの簡単な雑用だけをやってもらうことにした。
それだけで、メルダには十分働いてもらってるからな。
あとは俺の食事をわけてやったり、ふかふかのベッドを用意したり、返せるだけの恩を返そう。
「おぼっちゃま。本当にありがとうございます。私はほんの少し回復魔法の基礎をお教えしただけなのに……。すべてはおぼっちゃまの才能ですよ」
「いやいや、それでも、俺が勝手に感謝するだけだ。受け取ってくれ」
メルダは、その後晩年まで健康に暮らした――。
◆
あとがき
新連載をはじめました!
ぜひみなさん見に来てください!
追放罠師のダンジョン経営~「そんな罠かかるアホはいないw」と言ってた罠で破滅する気分はどうですか?w~経験値貯蓄トラップで無限レベル増殖した俺は高級罠で最難関ダンジョンを作り上げる。
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