第14話 ロアの不調②

 今ロアとスミレがいる広場は、村を出て少し行ったところにある周りを木々に囲まれた場所にあった。村に通じる街道から入ることのできる場所で、薬草などの採取に利用されていた。

 ロアとスミレは、現れた一団を盗賊団の残党で、盗んだ鎧を身に着けて奇襲を狙ったものかと考えていた。

 警戒するロアとスミレに先頭の騎士が、顔を覆う冑を外し素顔を晒した。


 「待ってくれ!私は、君達を助けに来た騎士だ。盗賊団ではない」


 両手を上げたまま、ロアとスミレを見つめた。

 ロアとスミレはしばらく睨んで警戒したが、騎士はその間、ただ警戒を解こうと柔和な表情で見つめているだけだった。


 「本当に、盗賊団ではないんだな?」


 警戒をしつつロアが、相手の目を見据えながら訊いた。

 すると、後ろに控えていた騎士達も頭を覆う冑を外して素顔を晒した。皆、ロアとスミレを真剣な目で見つめていた。


 「ああ、私達は隣街の詰め所にいる騎士だ。盗賊団に騎士の詰め所内に剣を投げつけられて、それで君達を助けに来た」


 ロアは、脳裏で説明に在った場面を呼び起した。


 (俺が投げ入れた剣を知っているのは、スミレと助けた少女だけだから、彼らは本物の騎士か)


 そう結論を出すと、ロアは未だに警戒心を露わにしているスミレに小さく声を掛けた。


 「大丈夫。彼らは本物の騎士だ。俺が投げ入れた剣を知っているのは、あの少女とスミレだけだ。あの場所には、俺達しかいなかった。だから、これを盗賊団が知る由がない」

 「本当に大丈夫なの?」

 「ああ、彼らは本物の騎士だよ」


 ロアにそう説明されても、懐疑的な気持ちが晴れず、スミレは怪訝な表情で騎士達を見つめていた。

 先頭の騎士は、スミレの疑いも最もだと考えた。だから、自分に出来る最良の方法を取ることにした。

 ロア達が見つめている中で先頭の騎士が地面に座り、深く頭を下げた。その額は地面に付いていた。


 「申し訳ない!!」


 大きな声で、叫んだ。


 「我らの不甲斐なさから、君達を危険にさらしてしまった。本当ならば、盗賊団と戦い、君達を守るのが我ら騎士の務めだった!それなのに、我らは何も出来ず、君達に戦わせてしまった。本当に申し訳ない!」


 先頭の騎士がロアのボロボロになった外套と肩の傷を見て、もう一度頭を地面に付けて謝罪した。

 後ろに続いていた騎士達も、先頭の騎士と同じように地面に頭を付けて謝罪した。


 『本当に、申し訳ありませんでした!』


 呆気に取られて、スミレはロアと騎士達に視線を行き来させることしか出来なかった。

 そんなスミレに、「ちょっと待てて」と優しく声を掛けると、ロアはスミレを降ろして騎士達に向かっていった。

 未だに、頭を下げている騎士達の前に立つと、ロアが声を掛けた。


 「頭を上げてください。貴方達がそこまで謝罪する必要はありません。貴方達は、私達を助けに来てくれました。きっと死を覚悟して、来てくれたと思います。私は、そんな勇敢な貴方達を非難するつもりは一切ありません。ただ、尊敬の念をもってこちらから、感謝を述べたいと思います」


 ロアの言葉を聞いた騎士達が、顔を上げてロアを見上げた。

 ロアは、一度微笑んだ後に、騎士達に向かって敬意を持って頭を下げた。


 「助けに来てくれてありがとう」


 それを受けた騎士達が今度は、呆然となった。どんな罵詈雑言を言われても、仕方ないと甘んじて受け入れる覚悟をしていた。だが、帰ってきた言葉は感謝だった。騎士達は、あまりのことに、言葉を失いただロアを見つめることしか出来なかった。

 ロアは、騎士達が見つめている間もずっと頭を下げ続けていた。誰かが、声を掛けるまで下げていそうな雰囲気があった。

 騎士達もスミレも慌てて、ロアに駆け寄り声を掛けた。


 「ロア、もう大丈夫だから。騎士の方々には、もう十分感謝の気持ちが届いたから。だから、頭を上げて」

 「分かった。君の感謝の気持ちはしっかりと私達に届いた。だから、頭を上げてくれ」

 「君の感謝は痛いほど伝わったから、頭を上げてくれないか!お願いだ!」


 等々、他の騎士達もロアに頭を上げてくれるように頼んだ。それらを受けて、ロアがようやく頭を上げた。

 ロアは、騎士達に笑顔を向けた後、スミレに向き直った。そして、明るい表情で声を掛けた。


 「ほら見て、スミレ。彼らは、盗賊団じゃなくて、立派な騎士だよ」


 ロアが自分と騎士達を試したと知った時、スミレは苦笑した。


 「そうだね、ロア」


 スミレの中から彼らに対する疑いが、今完全に消え去った。

 騎士達はロアに試されてことに怒りは一切感じることはなく、逆にその豪胆さに驚き、敬服した。

 ロアは、スミレと騎士達に微かに微笑みを浮かべた後、先頭の騎士に真面目な表情で問いかけた。


 「ここに来たという事は、村人達の怪我の治療は終わったのか?」

 「いや。そちらは、私の部下達が現在行っている。私達は、君達を助けるために選抜隊で駆けつけた」

 「そうか。駆けつけてくれて、ありがとう」


 ロアが騎士達に感謝し、頭を下げた。


 「いや、君からはたくさん感謝を貰ったから十分だ。それより、君達の治療をさせてくれないか」


 ロアのボロボロの恰好と脇腹を軽く押さえているスミレを見て、先頭の騎士が提案した。

 ロアはスミレをチラッと見た後、快く頷いた。


 「分かった。お願いするよ」


 ロアが答えた後に、治療を行うと思しき騎士が、先頭の騎士に呼ばれ前に出てきた。

 その騎士は、ロア達の前に立つとに穏やかな笑みを浮かべた。


 「それじゃあ、治療を行いますね。でも、その前に」


 そこまで言った後に、裏に振り返った。そして、先頭の騎士に声を掛けた。


 「隊長、治療を行いたいと思うのですが」


 彼女が上官である自分に遠慮して、続きを言えないことに気付いた。

 隊長の騎士は、彼女に代わって、自分が部下達に命を発した。


 「女性騎士のみこの場に残り、我ら男性騎士は周囲の警戒を行うものとする!」

 「はっ!」


 そして、男性騎士達が散っていく中、ロアが隊長の騎士を呼び止めた。


 「あ、ちょっと待ってくれ。そこに倒れている顔に傷のある男は、後で俺が盗賊団のアジトを吐かせるから、始末しないでくれないか」


 ロアが、冷たい視線で地面の上に倒れた顔傷の男を見た。

 隊長の騎士の顔が顔傷の男に向いた。


 「わかった。始末はしないでおこう。でも」


 一拍置いた後に、隊長の騎士が、ロアに優しく語りかけた。


 「君みたいな女の子が、そこまでする必要はないよ。後は私達、騎士に任せてくれ」


 柔らかな笑みで頭を撫でられ、ロアは渋々頷いた。


 「うん。それじゃあ、お願いするよ。奴らのアジトを必ず吐かせてくれ。俺の大切な友達を助けに行かなくちゃいけないからな」


 ロアの話を聞き、隊長の騎士の顔つきが変わった。


 「了解した。必ず吐かせるから、君は彼女達の治療を受けてくれ」

 「ありがとう。それとお願いした。でも、本当に殺さないでくれ。彼にはまだやってもらうことがあるから、生かしておいてくれないと困ってしまう」

 「わかった。多少は荒っぽいことをするが、生かして君の前にまた連れてこよう」


 言い終えると、隊長の騎士は顔傷の男の足を掴むと、どこかへと消えていった。

 ロアは、隊長の騎士を信じると目の前の女性騎士達に向き直った。


 「俺は、いいからスミレを診てくれないか。スミレは、奴らに強く殴られているから心配なんだ。だから、スミレの治療をお願いします」


 真剣な口調で、頼み込んだ。

 ロアの頼みに、治療を行う騎士が頷いた。


 「分かったわ。最初にあちらの女性冒険者を診ます。但し、次は君の番ですからね」


 そう言うと、スミレとロアを広場の端に連れて行き、木陰でスミレの治療を始めた。

 服を下着以外脱がされて、スミレの身体が露わになった。ロアもそこで初めて見たが、殴られた腹部が赤黒く変色し、痛々しい様相であった。


 「少し触りますね」


 治療を行う騎士が、スミレの触診を始めた。

 触れられるスミレは、痛みが走るたびに、顔を苦痛に歪ませていた。

 触診が終わり、ロアとスミレに口を開いた。


 「骨が折れていることはありませんので、この場で治療を行います」


 そして、回復魔法を使用してスミレの傷を癒していった。赤黒く変色していた腹部が、見る見るうちに、普段の肌色に戻っていった。

 ふう、と一つ息を吐きスミレの治療を終えた騎士が、今度はロアに目を向けた。


 「約束通り、スミレさんの治療を終えましたので、今度は君の番ですからね」


 それを聞いた瞬間、ロアが逃げ出そうとした。だが、傍に居た他の女性騎士2人によってすぐに捕まってしまった。2人の騎士にガッチリと身体を押さえられたロアは、逃げるのを諦めた。本当は逃げられるのだがここで抵抗して、ヒビキから貰った外套を更にボロボロにする訳にはいかないと考えての諦めだった。

 渋々、治療担当の女性騎士の前に連れてこられたロアは、素直に従い外套を丁寧に脱いでいった。

 ロアが裸になると、女性騎士達の視線が鋭いものとなった。


 (やはり、何も着ていなかった)


 女性騎士達が、広場で絶命している盗賊団を睨みつけた。

 それから数秒の後、ロアを心配して、気を使いながら言葉を選んで声を掛けた。


 「君は、その、奴らに何かをさせられたりは、しなかったか?」


 潜んでいた時から、ロアの外套から覗く白い肌を見て、もしや下になにも着ていないのではという推測が、ロアが外套を脱いだことで確信となった。彼女達はこんな少女にも、との思いで憤りを込めた視線で絶命している盗賊団を睨んだ。だが、すぐにロアの身と気持ちを案じて見つめると、ロアに優しく声を掛けたのだった。

 ロアは彼女達の視線と語り口から考えを察すると、真剣な表情になり答えを返した。


 「そうか、気を使わせてしまったのか。心配はないよ。俺は、何もされてない」

 「分かったわ。君がそう言うのならこの話は終わりにするね。ごめんね、こんなこと聞いちゃって」

 「いや、いいよ」


 ロアは、未だに心配そうに見つめる彼女達に、明るく笑って返した。

 それから、話を変える為に口を開いた。


 「それで、俺はいつまで裸でいればいいんだ。もう終わりなら、服を着たいんだが?」

 「ああ、ごめんね。ちょっと待って。すぐに診るから」


 慌てて、治療担当の騎士が、ロアを診始めた。

 ロアの身体は、ほとんど傷が消えていた。しかし、一ヶ所だけまだ傷が塞がらずに残っていた。診察をしていた騎士は、その個所を見て、眉を顰めた。傍で見ていた2人の女性騎士は目を見開き、驚愕の表情でロアを見つめていた。

 そして、スミレがそれを見て、初めてロアの不調に気付いた。


 「何で、まだ治ってないの!さっきは、すぐに塞がってたのに!」


 ロアが、はぁとため息を吐いた。それから、スミレに曖昧に笑うのみで何も言葉を口にしなかった。

 ロアもスミレから指摘されて、やっとそこを見てみた。

 左肩付近が、剣で刺されたことにより、大きく抉れていた。だが、幸いな事に抉れた跡だけで、骨や腱などの修復は終わっていた。更に、血も止まっていて、皮膚の下の肉が見えているだけで済んでいた。

 それを確認すると、傷を見たまま固まっている診察中の騎士に訊ねた。


 「もういいか。これくらいの傷で、死ぬほどやわじゃないんでね。それにどうせ治るから心配はいらない」


 ロアが丁寧に脱いだ外套をまた着ようとした時、慌てて治療を行う騎士が声を掛けた。


 「待って、待って!治療がまだ終わってないから!こんな傷を放置なんて出来ないわ!」


 スミレと同じように、回復魔法を使い傷の治療を行なおうとした。それを見て、ロアがまたため息を吐いた。

 回復魔法が掛かっているのに、ロアの傷は一向に塞がる気配がなかった。回復魔法が効かない事にスミレ含むその場にいる全員が驚いた。治療を行う騎士以外が全員驚愕の表情でロアを見つめていた。治療を行う騎士は、魔法がだめならポーションでと取り出したポーションをロアの傷口に掛けた。だが、それも効果はなかった。そこで初めて驚愕してロアを見つめた。

 ロアは、自分を見つめるスミレと騎士達に説明をしていった。


 「気を悪くしないでくれ。今の俺の身体は、内側から作用する魔法をある1人を除いて全て弾く。だから、回復魔法が効かない。でも、内側だけなんで、火球や風の刃など身体の外側を直接攻撃する魔法は効いてしまう」

 「だったら、その人の所に行って直してもらわないと!」


 泣きそうな声で、スミレが口を開いた。

 ロアは悲しそうな顔をすると、小さく首を振った。


 「時間がない。それにその1人はヒビキだ」


 しまったとスミレは後悔した。スミレが申し訳ない気持ちでロアを見ると、優しい表情を返してきた。スミレの言葉は、そこで止まってしまった。

 ロアは、悲愴感に満ちたスミレの為に口を開いた。


 「だから、一刻も早く奴らのアジトに行かないといけない。ヒビキを救出に!!」


 ロアは、スミレに手を差し出した。


 「スミレ、一緒に戦ってくれるんだろ。俺は、スミレと共に戦いたいんだ!こんな小さいこと俺は気にしない。だから、共に戦おう、スミレ!」


 ロアから力強く、鼓舞する言葉がスミレに投げかけられた。

 スミレは、ロアと誓ったパートナーという言葉を思い出して、ロアの手を握り返した。


 「君と私は、パートナーだもんね!」


 笑顔を咲かせて、スミレが強く答えた。

 スミレに頷き返すと、治療と警戒をしてくれていた騎士達に顔を向けた。


 「ありがとう。スミレを治療してくれて!」


 ロアは、彼女達に頭を下げた。


 「いや、当然のことをしたまでだ。でも、君から感謝されて、少しは救われた気がするよ」

 「うん。本当にありがとう」


 ロアはスミレに振り返り声を掛けた。


 「じゃあ行こう、スミレ!もう尋問は終わったみたいだから、これで奴らのアジトにヒビキを救出に行ける!」


 ロアの視覚の端に、堂々と屹立する隊長の騎士と項垂れて座り込む元顔傷の隊長が映っていた。

 スミレの手を引いて駆け出そうとした時、スミレと女性騎士達が慌ててロアを止めた。


 「待って、ロア!服を着て!!服!!」

 「服!服を忘れているぞ!!君達」


 そして、彼女達に呼び止められて、服を忘れていたことにロアとスミレが気付いた。

 ロアは裸で、スミレは下着姿だった。

 スミレは顔を赤くして、脱いだ服を素早く身に着けていった。

 ロアは外套をじっと見つめた後に、大切に袖に腕を通していった。


 (もうすぐ行けるから、待っててくれ、ヒビキ!)


 服を着たロアが、駆けだそうとした時、スミレがロアに声を掛けた。


 「ちょっと待って!これ!ロアから借りたナイフを返すから!」


 スミレが借りていたナイフをバッグから取り出してロアに渡した。


 「このナイフ、すごい切れ味ね。何度切っても切れ味が全く落ちないなんて、余程の名刀よ。どこで、手に入れたの?」

 「ヒビキから貰ったナイフだ」


 ロアは、繁々とナイフを眺めた。刃には曇りが一切浮かんでおらず、澄んでいた。更に矯めつ眇めつナイフを眺めてみると、柄の部分に小さく文様が彫られていた。その文様に心当たりがないロアは、スミレに訊ねてみた。


 「スミレ、ここにある模様が何か分かる?」

 「うん。どれどれ」


 ロアが示した先にある文様をスミレが見た。


 「うーん。ごめん、私も分からないわ」

 「そうか。だったら」


 ロアが、女性騎士達に訊ねた。


 「この模様に心当たりはあるか?」

 「どれ、見せて」


 3人の女性騎士達が、代わる代わるナイフを見ていった。だが、それに心当たりのある者はいなかった。


 「ごめんね、私達も分からなかったわ。でも、この模様、職人の名ではなく、貴族の家紋に見えるわね」


 それを聞き、ロアはヒビキの姿を思い浮かべた。


 (ヒビキが貴族?)


 ロアが更に思考を巡らせる。


 (では、なぜ孤児院にいる?両親はどうなった?妾の子?没落したのか?いや、仕事をしている時に貰ったのか?)


 疑問は浮かぶのだが、決定的なこれという答えは浮かんではこなかった。

 難しそうに思案していたが、これ以上考えても無駄と諦めた。


 (本人に聞くしかないか)


 そう心に決め、ヒビキを助けに行く気持ちを高めた。

 思考から戻ってきたロアは、騎士からナイフを受け取ると今度こそアジトの情報を聞きに行こうとした。スミレを見て、準備が整ったことを確認した。

 ロアが情報に向けて足を踏み出そうとした時、何かを思い出した様子の騎士に止められた。


 「ちょっと待って!これを渡すのを忘れていたわ」


 懐から布にくるまれた細長い棒状のものを大切に取り出した。

 そして、布を捲りロアとスミレの前に差し出した。


 「あっ!私の小刀!」


 スミレはそれを受け取り、不思議そうに騎士の顔を窺った。

 騎士は、朗らかな笑みを湛えながら口を開いた。


 「村にいた少女から預かってきた。スミレさんの物だから、届けてほしいとお願いされてね」


 ロアとスミレは少女の顔を浮かべると、笑顔で向き合って頷いた。


 小刀を返した女性騎士も少女からの頼みを果たせたことに、一度頷いた。そこから、再び口を開いた。今度は、スミレだけでなくロアにも向けて語りかけた。


 「もう1つ、少女からの頼み事がある。お母さんとお姉ちゃんを助け出してと、2人とも無事に戻って来てと、伝えてほしいと頼まれた」


 それを聞きロアとスミレは、互いに顔を向き合い頷き合った。

 ロアが表情を引き締めて語った。


 「必ず助け出すし、今度はヒビキと3人でこの村に帰ってくる」


 スミレは、明るい表情で語った。


 「うん。絶対に助け出すからね。そして、みんなで帰ってくるからね」


 互いに気持ちを確かめ合うと、治療と警戒を行ってくれた彼女達に礼をして、アジトの情報目掛けて駆け出していった。



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