四時限目②(クシャン視点)
相変わらず、何言ってるのか分からない授業が続いている。正直後で配られる解答の方が数倍有能だし、この先生授業しなくてもいいんじゃないかな、と思うようになった。そんなわけで、自分は内職をして、授業を過ごす。今日は最近通うことになった塾の化学の予習をしている。学校の怒号が飛び交う授業とは違って、非常にわかりやすいと評判で、人気のある授業である。
「⋯⋯次は⋯⋯番の…解説を…します。」
今回の予習は芳香族の構造決定の問題のようだ。まず、組成式を求めないとだから、元素の質量分析は、炭素が…、
「この問題は…四次関数の…接線に関する⋯⋯です。」
それで、濃硫酸を加えて加熱すると、2つに分かれて、カルボン酸とヒドロキシ基をもつ化合物ができると、
「この…テーマは…関数に2回…する⋯⋯ですね。」
カルボン酸は加熱で無水物になるんか、となると…、
「では、方針は…しましょうか?では…咳時々…でしょうか?」
ということは、フタル酸かなあ…。ん?なんか呼ばれた?気のせいかな…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます