四時限目②(クシャン視点)

 相変わらず、何言ってるのか分からない授業が続いている。正直後で配られる解答の方が数倍有能だし、この先生授業しなくてもいいんじゃないかな、と思うようになった。そんなわけで、自分は内職をして、授業を過ごす。今日は最近通うことになった塾の化学の予習をしている。学校の怒号が飛び交う授業とは違って、非常にわかりやすいと評判で、人気のある授業である。


「⋯⋯次は⋯⋯番の…解説を…します。」


今回の予習は芳香族の構造決定の問題のようだ。まず、組成式を求めないとだから、元素の質量分析は、炭素が…、


「この問題は…四次関数の…接線に関する⋯⋯です。」


それで、濃硫酸を加えて加熱すると、2つに分かれて、カルボン酸とヒドロキシ基をもつ化合物ができると、


「この…テーマは…関数に2回…する⋯⋯ですね。」


カルボン酸は加熱で無水物になるんか、となると…、


「では、方針は…しましょうか?では…咳時々…でしょうか?」


ということは、フタル酸かなあ…。ん?なんか呼ばれた?気のせいかな…

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