六時限目②(リョウ視点)
「次は竈君か。まず君の作品は何を表してい
るのかな?」
俺の作品はダンボールに数種類の砂を敷き詰めたものだ。
「地層です。」
「地層ね、じゃあこの作品は何を意味するのかな?」
「地層の層を形成する物質が変わっている時
って、そこで気候などが変わって一つの時代が終わり、新しい時代への変遷を表しているじゃないですか。それって、人生において、何かが起こって、その前後で人生の変わり目を迎えることに似ていると思って、この作品を作りました。」
「なるほど、地層を人生の象徴するものとしたということか。よく考えられているな、合格だ、戻っていいぞ。」
「ありがとうございます。」
作品を提出し、無事に終わったことに安堵して、机に戻ると、微高地が話しかけてきた。
「どうやったん?」
「合格やってさ。」
「良かったな、俺はもう間に合わないから諦めたけど。」
「成績大丈夫なんか?」
「提出してない奴多いし、問題ないやろ。」
「そうかいな。」
そしてしばらくして、チャイムが鳴り授業が終わった。結局20人ほど未提出だったらしい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます