PM1:00 昼休み(リョウ視点)

それからは、不思議なことも特になく、授業が終わり、昼休みとなった。

この学園には食堂が存在しているが、非常に混雑しているため、俺は利用せず、母親に弁当を用意してもらっている。


弁当を食べ終わり、スマホをいじろうとしていると、例のミヲツクシが俺の机までやってきた。


「何しに来たんだよ。かまって欲しいなら、クシャンかショウイチのところに行けばいいのに。」

「このことばかりは、お前にしか聞けないんだよ。」

「何の話や。」

「前の休み時間に話したことについてや。」

「なんか言ってたっけ。」

「え、聞いてなかったん?確かに無視されたけれども。シトラスとクシャンの肉体関係についてやって。」

「いや、意味わかんねぇよ。誰から聞いたんや、その話。」

「本人たちが言ってんだって。シトラスの痔に気づいたのは、クシャンがシトラスの尻を行為の前に見た時っていうのを。俺ショックなんよ。シトラスはアイドルだと思ってたのに。」

「何もかも意味わかんねぇよ。どうせ、バカにされてるんだって。気にすんなや。」

「クシャンが嘘をつくのはよくあるから分かるけれども、シトラスって、嘘つかなさそうじゃん。」

「クシャンに合わせてるだけやって。前にもそんなことあった気がするし。」

「そうかなぁ·····」


そんなことを話していると、予鈴がなった。

五限目が始まろうとしている。

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