第6話
卒業まであと3日、そう言って俺は眠りにつく
朝、歯を磨き、朝ごはんを食べて、着替え、卒業まであと2日とカレンダーに書き家を出る。
やっぱり、葵の声はない。
次の日も、卒業式の日も、葵の声を聞くことは無かった。
そうして俺は20まで働いていたが、今となってはクラブに行ったりと遊びまくっている。もちろん、仕事もしているがあまり会社に出たことは無い。クラブやバーに行き、夜はホテルですごし、朝には家に帰り、またクラブに行く。そんな日の繰り返しだった。
【翔!今日もクラブどう?】
1件のメッセージがくる
【いいよ行こうぜ。何時?】
そう返すとすぐに返信が来る
【20:00に駅集合で!】
【OK】
と返し、スマホを閉じる。
もし今葵がいたなら、こんな生活をしていなかったのかもしれない。俺は憂鬱な毎日をすごしている。今葵は何をしているだろう。
私は手術が成功し、そのままここで暮らすことになった。彼氏もできて、1年半交際の結果、結婚することになった。だから翔のことは忘れていた。最近引越しをするために片付けていたら、翔と私の写真が出てきた。翔、今何してるかな。翔のお父さんが私のおじいちゃんと事故が起きてしまったこと、後悔しているかな。でも。
俺が好きになって、守りたかったのは葵。元気をくれたのも葵。元気な葵だから好き
だから俺は
「病気でも、俺が死んでも、君を愛すよ。」
私が好きになれたのは君だったから。
だから私は
「君の過去がどうであれ、嫌いにならないよ。」
そう君に伝えたい。
ーまた君に逢えたならー
君にまた逢えたなら ひいらぎ @hiragi00
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