第2話 異世界に降り立つ。

 目が覚めるとそこは森の中だった。

「ここは…あ、そうか!俺、死んでそれで、女神様から能力を貰って…て事はここは異世界か!」

 と力生は状況把握をする。

 辺りを見渡すと周りは木ばかりで日本よりも空気が澄んでいた。

 すると力生は思い立ち、自分に宿った異能力を試そうとした。


現在のエネルギーゲージ

     〖▐▐▐▐▐〗



「確か、女神様に聞いた話をまとめると能力をイメージしてそれを体から放つイメージで…」

 と呟きながら迷走し試しに目の前の一本の木を的にし狙いを定め、そして手から何かを出すイメージで

「今だ!」

 とエネルギーを感じ手から放つ。

 知ると綺麗に目の前の木の根の部分に命中し、倒した。

 その目の前で起こった現象を見て力生は興奮した。

「す、すげぇ!木を一撃で倒せた!」


現在のエネルギーゲージ

      〖▐▐▐〗


 と自分の出したエネルギー波の威力に感心しつつも急に来た疲労感にふらつく力生。

「あれ?これが力の代償か…て事は今のは自分の体内エネルギーを変換をしたから急に疲れが来たのか…」

 と自分の選んだ能力を自分自身で確認する力生。

 それを踏まえてどうこの能力を利用していくかを考えるまずは想像した事を試そうと色々実践してみる力生。

 まずは、草や石からエネルギーを吸い取れるのか?という思い浮かんだ

 これを試してみるとなんとオレンジ色のエネルギー返還に成功したのだ。


現在のエネルギーゲージ

〖▐▐▐▐▐▐〗


 するとお腹満たされたり、気力にあふれたのだ。

 これは嬉しい結果だ。

 これで飢えで死ぬ事は無いその人間的に避けては通れない部分をクリア出来たのは大きいな!

 でもまずはこの世界の事や道具や寝床などを解決しないと何かと不便だ。まずはこの世界の人か集落を見つけてこの世界について色々と知らないとな…

 などと力生が考えていると草むらがガサガサと揺れたそれを察し警戒心高める力生。

 すると目の前に現れたのは熊に似た見た目の魔獣だった。

 思わず逃げ腰になる力生。

 だが、良い機会だと考えて向き合って槍みたいなものをイメージしてまっすぐエネルギーを放った。

 するとまっすぐ突っ込んで来る魔獣の胸に突き刺さった。

 雄叫びを上げながらその大きな体を地面に倒した。

「や、やったのか俺…」


現在のエネルギーゲージ

            〖▐▐▐▐〗


 と冷や汗をかきながら確かめるように呟く力生。

 さっきまで意気揚々としていたその体から気迫を感じない事を実感しやったと認識したのだった。

 夢中で放ったのでさっき得たエネルギーがまた無くなった事を実感したので駄目元で亡骸を変換出来るか試してみる力生。

 するとさっきのとも違う紫色のエネルギーに変換された。

 さっきほど満たされた感じは無いがエネルギーを自分に流し込む前よりは元気になっったがさっきよりは少ない実感を力生は感じていた。

「やはり、生命エネルギーなどが欠けている分、少ないのか。でも強そうな野生の魔獣と対峙した事で分かったがさっきみたいに攻撃すれば戦闘にも使えるんだな。これで身を守る手段が分かったし先に進むか。」

 と口に出して確認しつつ宿屋やこの世界についての情報を手に入れる為にまずは先に進む事に決めた力生。

 ジャングルのような森を力生の感覚で歩き続ける事一時間が経ったが一向に森の出口や人間には出会わない代わりに小動物には遭遇したが襲っては来ないので見逃しながら進んで来た。

「なんでこんなに広いんだこの森…ゲームとかなら始まりの待ちとかあるはずなのに…実際の異世界はこんなに何も無いのかよ…」

 愚痴をこぼしながらも草をかき分けながら進み続けた力生。

 すると更にもう一時間歩くと光が差している道が見えた。

「や、やっと…出口が!?」

 と藁にも縋る思いで勢いよくその光に向かい走った。

 そしてその先に広がっていたのは光景は…

 崖の上から下にある集落でガタイの良い男達と村人達の攻防している光景が見えた。

「え、あれ!?なんでこうなってるんだ…あのガタイの良い男達いかにもな悪役面してるな…とりあえずあいつらとの戦いに村人達に力を貸したらその後に感謝されてこの世界について教えてくれるかもしれないし…助けに行きますか!」

 とこの移動中に移動の効率化にも使えないかと所々で試してたエネルギーを使って空に飛んで移動する方法で上空から先制攻撃するために親玉そうなやつに勢いよく突っ込んだ力生。

 思惑通り空から人間が突っ込んでくると思っていなかったその男は蹴りを食らい伸びてしまった。

 すると本当に頭的だった存在らしく周りの男達が騒いだ。

「あ、兄貴がいきなり出てきた奴にやられた!!」

「クソ!なんなんだアイツ!」


現在のエネルギーゲージ

〖▐▐▐〗



 など言っていた。

 どうやら女神様の言う通り目の前の人の言葉が理解出来た。

 これはありがたい

 とりあえず悪役さん達の問に答えてやろうと高らかに言い放った。

「俺は通りすがりの放浪者だ!そしてここの村人に加勢する為に来た助っ人だ!!だから俺はお前らを蹴散らす!!」

 とヒーローみたいな事を宣言した。

 するとヒーローもののお約束のように

「何だか知らねぇがアニキをやられて黙ってられねぇ!アイツをやるぞー!!」

 と勢いよくガタイの良い男達が力生に襲い掛かる。

 果たして力生はこの状況を打開出来るのだろうか?



               続










  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る