エネルギー能力で送る異世界ライフ

赤嶺高真@超BIGなプリン

第1話 俺、死んで、異世界へ転生しました。


 俺はこの時思わなかった。

 今日が自分の人生の最後になるなんて…

 ある日の学校帰り

 俺はいつも通りの下校の時だった。

 俺の通学路にはこの街に昔からあるって言われてる神社があった。

 だが、そこは俺からしたらいつもの通り道に過ぎないのだけど今日強いて珍しい事があったとすれば神秘的な猫がご神木に上って降りれなくなっていて気になるボリュームで何度も鳴いていたのだ。

 まぁ、俺は、結構動物が好きなので気になって立ち止まり様子見に行くとその光景が広がっていた。


「降りられなくなってるのか。困ったな。今助けに行くからな!」


 と居ても立っても居られない俺は、久々な木登りにも関わらず夢中で登って行った。

 そして神秘的な猫は木の高さに怯えていた。

 そっと警戒されないように足元の安全をしっかりとりゆっくりと抱き抱えようと俺は手を伸ばし、慎重に腕の中へ納め、一安心したところで木から降りようと下を見る。


「以外と下見ると怖いな…これ」


 と呟きながら慎重にご神木から降りようとした。

 慎重に降りる中やはり人間慣れない事はするもんじゃないらしい。


「うっうわぁー!?」


 足を踏み外ししかも頭から落ちた事によってぽっきりと首の骨が折れた。

 とまぁこうやって言っているがここまでと言うか死因は俺の目の前に居る女神と名乗る妖艶な美人な見た目をした女の人がそこには居た。


神力生じん ちかきさん。貴方は先程、残念ながら亡くなってしまいました。死因は私のペットのサリーを助けてくれてありがとうございます。お陰でこの通り私の部下の子が見つけて捕獲してこっちに連れ戻せました。」


 女神がそう言うともう一人の恐らく部下の人なのだろうか俺が助けた神秘的な猫を抱きかかえてどこからか突然、俺の目の前に現れた。

 正直急に出て来たので凄くびっくりした。


「なのであなたはこれから異世界で新たに生まれ変わって新たな人生を送ってください。」

「そっか…残念ですけど向こうで死んでしまってるならしょうがないですしね。」

「そいう事です。こちらの不手際でもありますので貴方には異世界での生活出来るように言語習得の能力とこの中の能力の中から一つだけ好きな能力を選んで下さい。」


 と目の前に色々な名称が書かれたトランプみたいなカードが現れた。


「さぁ、この中から好きな特殊能力を選んで下さい。」

「こんなに沢山あるなんて…どうしようかな。」


 と一枚ずつ能力名と大まかな使用方法が記載されていた。


「なるほどなるほど。こういった能力もあるのか…悩むなぁ~」


 と何枚かを手に取り悩む力生。

 すると少し前に読んだ本の事を思い出した。

 その本は科学のエネルギについての専門書だった。

 それを読んで汎用性が高いという事を知って良いなエネルギーってと抱いていた時だったなので女神にエネルギーを扱う能力がないか聞こうと内心で決める力生。


「あ、あの~女神様。ちょっと聞きたいんですけどエネルギーを扱う能力ってありませんか?」

「あぁ。そういえばあそこらへんにそんな感じのがあったと思いますがそれにしますか?」


 と何かを思い出したようにそう答える女神。

 その女神が指した方角にあるカードを手に取る力生。


「これですか?女神様」


 と質問をする力生そんな彼を見て女神は


「その能力しますか?他にも色々ありますが」


 その時の俺はこの能力が良いと直感的にそう思った。


「はい!このエネルギーを操る能力でお願いします。」


 その顔見て微笑みながら女神は力生にこう告げた。


「それでは、能力が決まった所でこれから貴方を異世界へと送る訳ですが別に急ぐ事でもないのでその世界について説明してからにしますね。」

「そうですね。何も知らないと困るのでお願いします。」

「はい。まずどんな世界かと言うとあなたの世界には架空のモノでしか無い魔法があります。特殊能力や加護などがありますのでそこの意識はしておいて下さい。」

「分かりました。気にしてみます。」

「次にどんな世界かと言うとあなたの世界で言うとRPGゲームのような世界です。そしてその世界の王は厳格で人間性のモノが納めています。なので昔は争いなどありましたがここ約五十年くらいは平和な世界です。まぁ、貴方の住んで居た国に近いかもしれないですね。後は実際に行って見て自分の目で確認して見て下さい。」

「分かりました!これから頑張ります。」

「ではあなたの肉体をこれから向かう異世界の住人と近いように構築し能力とそれなりに頑丈に作り変えてあげましよう。貴方にはなるべく第二の人生を謳歌してもらいたいですからね。」

「心遣いありがとうございます女神様。」


 すると女神様の元に女神様の着てる服に似たような恰好をした女の人が女神様の耳元で何かを言っている。


「力生さん。私は次の仕事があるのでこれで最後になります。貴方を異世界に転生させたいと思います。あそこのマシーンへどうぞ。」


 そう女神が言い終えるとさっきまで何も無かった場所に洗濯機みたいな人一人が入れるような大きさの物がそこにはあった。


「さぁ、この中に入って下さい。そうすればあなたは異世界に転生されます。因みに能力は心で念じれば使えますので。それではあなたに良き人生になる事を願っています!」

「ここまでありがとうございました。女神様!では新たな人生に行ってきます。」


 そう女神に言葉を返すとマシーンの中へ入った。

 すると目の前がぐるぐる回り力生は意識を失った。



      

           続



  (読んでくれてありがとうございます。良いなと思ったら星やハートを付けて頂けたり前向きな感想を頂けたらと励みになります。この小説を気に入っていただけたら連載中の回も是非読んでください。連載は不定期なのでちゃんと読み続けたいと思って貰えたなら小説のフォローをお勧めします。)          









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