第303話 双子の姉妹
私には双子の妹がいる。
顔もそっくりで、親でも見分けがつかないくらいほど。
その妹とは幼いころからずっと仲良しで、お互い結婚して子供が生まれてからも頻繁に会っているのだ。
学生の頃から友達よりも妹と遊ぶことが多く、周りから見ても本当に仲のいい姉妹だと思う。
子供も同時期に生まれて、子供は私の方も妹の方も男の子だった。
その子供も今年でもう5歳になる。
父親に似てきて、余計愛おしい。
出産や育児に関しても、同時期に子供を授かった妹がいたため、不安になることもなかった。
ママ友なんか作る必要もなかったし、妹と二人で、あれこれ育児の話をするのも楽しかった。
子供が生まれてきても、二人で揃ってベビーカーを押しながら色々なところへ出かけていた。
子供も同年代というのは本当に助かる。
同じ時期に同じような悩みを持つ妹に相談できるのだ。
これほど頼りになる存在はない。
もちろん、妹も私を頼ってくれているのが嬉しい。
私たちの仲がいいので、当然ながら家族ぐるみで仲がいい。
夫も向こうの旦那さんと休日に趣味の釣りに出かけたりしているし、子供も向こうの子供といつも遊んでいる。
子供が2人で並んで仲よさそうに遊んでいる。
見ていると、2人とも顔がそっくりだ。
やっぱり双子なんだから、子供も似ているのだろう。
そんな2人を見ていると兄弟のように見えるし、まるで昔の私たちのように思えてくる。
こんな幸せな時間がいつまで続けばいいなと思う。
終わり。
■解説
子供は『夫に似ている』と言っているのに、『妹の子供』と似ているのはおかしい。
(母親似であれば、2人が似るのはわかる)
つまり、妹は語り部の夫と不倫し、子供は語り部の夫との子供である可能性が高い。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます