第117話 厄年
俺は今、2歳年上の彼女と付き合っている。
マッチングアプリで、本当は年下か同世代で探してたんだけど、ちょっとしたきっかけで彼女と会うようになった。
彼女は結構、押しが強くてグイグイアピールされて、いつの間にか付き合うようになっていた。
俺は一人っ子ということもあって、周りからは頼りないだの、ボーっとしてるだの言われていたから、しっかりものの彼女とは相性が良かったのかもしれない。
クリスマスを一緒に過ごし、年明けの初もうではどこに行こうかと話していたら、ふと彼女が、「今年、厄年だよね?」と言ってきた。
俺はあまり、厄年とか気にしてなかったから、「そうなんだ?」くらいの感覚だったけど、どうやら彼女はそういうのを気にするタイプらしい。
「私も来年は厄年だから一緒にお払いに行こう」と言って、テキパキとお払いの予約をしてくれた。
こういうところは本当に頼りになる。
やっぱり、俺には年上が合うのかもしれない。
終わり。
■解説
厄年は、男性は25歳、女性は33歳、37歳である。
彼女は初めに語り部よりも2歳年上と言っていたが、少なくとも6歳以上のサバをよんでいることになる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます