第117話 厄年

俺は今、2歳年上の彼女と付き合っている。

マッチングアプリで、本当は年下か同世代で探してたんだけど、ちょっとしたきっかけで彼女と会うようになった。

 

彼女は結構、押しが強くてグイグイアピールされて、いつの間にか付き合うようになっていた。

 

俺は一人っ子ということもあって、周りからは頼りないだの、ボーっとしてるだの言われていたから、しっかりものの彼女とは相性が良かったのかもしれない。

 

クリスマスを一緒に過ごし、年明けの初もうではどこに行こうかと話していたら、ふと彼女が、「今年、厄年だよね?」と言ってきた。



 

俺はあまり、厄年とか気にしてなかったから、「そうなんだ?」くらいの感覚だったけど、どうやら彼女はそういうのを気にするタイプらしい。

 

「私も来年は厄年だから一緒にお払いに行こう」と言って、テキパキとお払いの予約をしてくれた。

 

こういうところは本当に頼りになる。

やっぱり、俺には年上が合うのかもしれない。

 

終わり。















■解説

厄年は、男性は25歳、女性は33歳、37歳である。

彼女は初めに語り部よりも2歳年上と言っていたが、少なくとも6歳以上のサバをよんでいることになる。

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