第68話 クルージング

とても仲がいい、ある大金持ちの家族4人が連休を利用してクルージングに出かけた。

海は少し波があったものの、航海できないほどではないと思い、父親が決行したのだ。

 

船の中で4人は飲み食いをしながら、クルージングを楽しんだ。

 

しかし、海の天候は急に変化し、荒波にもまれたクルージング船は沈没はしなかったものの、難破してしまった。

 

食べ物は食べてしまい、ほとんど残っていない。

それでも食べ物を分け合って、家族は耐え忍んだ。

 

そして、1ヶ月後。

家族4人は無事、保護された。

 

父親は後にこう語っている。

 

「危なかった。あと1人少なければ、家族は死んでいた」

 

終わり。













■解説

クルージング船には家族の他に「使用人」が乗っていた。

その使用人を食べて、この家族は生き永らえたことになる。

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