第61話 高熱
風邪をひいた。
2日前の深夜から、急に熱が出てきたんだが、40度を超えてからは恐ろしくて計っていない。
朝になっても熱が下がった感じがしないし、インフルとも違う気がする。
一瞬、病院に行こうかと考えたが、フリーターになってから保険料を払っていないから、保険証が使えない。
ということは、病院に行けば、かなりの金額を取られそうだ。
となれば、自力で治すしかない。
とはいっても、一人暮らしの為に食べ物を買いにいく気力もない。
まあ、元々、食欲がないんだけど。
それにしても辛い。
熱がどんどん上がっている気がする。
怖いから計らないけど。
よし。決めた。
明日になっても熱が下がらないなら、親に来てもらおう。
おそらく、色々と文句とか言われると思うけど、もう限界だ。
とりあえず元気になってから考えよう。
まずは風邪を治すことに集中する。
数時間後。
突然、今までが嘘のように楽になった。
あれほど苦しかったのがパッと消えたのだ。
よかった。
これで親にも連絡しなくて済む。
朝になったら、久々に買い物に行って食べ物を買おう。
全然、お腹が減ってないけどね。
それにしても、そろそろ朝になるはずなんだけど、今日は妙に暗いし静かだ。
それと、連日の風邪で体が弱っているのか、体も全然動かせない。
なんだろ。
すごく眠くなってきた。
よし、このまま朝まで寝てしまおう。
終わり。
■解説
今の際の状態だった。
語り部は亡くなってしまっている。
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