阪急京都線 急行 大阪梅田行き 

生粋の関西人

第1話 ホワイトアウト

 手先が凍るような冬の日、その日のバイト帰りは、雪で電車が遅れていた。

「特急 京都河原町行き…」ドアが閉まり、出発すると外はホワイトアウトしそうなほどの雪だった。

 十三に止まり、ドアが開くと寒い風が入ってきた、それと一緒に一人の男が入ってきた。

 見覚えのあるようなないような、そんな雰囲気だった。

「お隣いいですか?」と男は聞いた、どうぞと言って、男は座った、しばらくして、寝落ちしたのか電車は桂に着いていた。

「次は烏丸、烏丸…」その時、目が覚めた。

 目を覚ました時にはすでに、男の姿はなかった。京都河原町に着いたときには、もうすでに雪は止んでるようだ。

「ただいまー」 家に帰っても、高校の宿題やゲームぐらいしかない。

 家にに帰って真っ先にベットに行った、そして今日の出来事を反芻する。

 脳裏にはあの男が思い浮かんだ。

 彼は一体誰だったんだろうか。

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