第3話初仕事

「とりあえず何か依頼を受けよう」

「これとか良いんじゃないか?」

林斗真が目をつけた依頼はゴブリンを20匹かるというものだった

「でも『吸引』だと討伐部位が残らないんだよな」

魔物の討伐依頼を受けるときは魔物ごとに決められた討伐部位を提出しないといけない

ゴブリンの場合は耳だ

「『吸引』で耳以外だけ吸えないかな?」

「とりあえず出来るかどうか試してみよう」

林斗真は森へと向かった

「よしいたな〜」

「じゃあ体を吸い取るイメージをして『吸引』」

『ギャー』

「おっ出来た!」

そこには耳だけが置かれていた

「でもこれじゃあ剣術の意味ないな」

まあいつか使うときが来ると言いつつゴブリンを吸引する林斗真だった

「終わったー」

「そういえばまだゴブリン以外見ていないけど他にもいるのかな?」

探すために森の奥へと入っていく林斗真だった


数十分後

『グォー』

林斗真はドラゴン追われていた

「何だこいつは!とりあえず『鑑定』」

名前なし

種族火竜

体力2000/2000

魔力1500/1500

攻撃力1500/1500

スタミナ985/1000

スキル

再生Level3 火属性魔法Level7 風属性魔法Level5

斬撃Level5 爆発魔法Level2

「やっば!勝てるわけないじゃん」

「待てよ?『吸引』で行けるんじゃ」

「『吸引』」

しかし吸引出来なかった

「ですよねごめんなさいぃぃぃ」

命からがら逃げ切った林斗真だった



「なんで吸引出来なかったんだろう?」

「やっぱりこのレベルが関係しているのかな?」

「となると完全なチートではないな」

「でもレベルを上げればあいつも吸えるかも?」

「まあレベル上げは明日にして依頼を達成しておこう」

林斗真はギルドに向かった


「お疲れ様でした」

「報酬の15000Gです」

この世界のお金はGだが価値は日本円と同じらしい

でも物価は少し安めだ

また、今回はあまり受ける人がいないので少し高くなっている

「ありがとう御座います」

「終わったー」

「そういえば宿屋ってどこにあるんだろう?」

「受け付けの人に聞いてみようかな?」

「すみません」

「はいどうなさいましたか?」

「宿を探しているんですが…」

「でしたらギルドでも宿屋をやっておりますがどうなさいますか?」

「すごい多機能だな」

「はいお願いします」

「では代金が一日1500Gになります」

「結構安いな」

「はい」


部屋に行くと

「意外ときれいな部屋だな」

「まぁテレビもないしやることないので寝ますかー」

「あっその前にスキルも『鑑定』出来るかもしれない」

「『吸引』を『鑑定』」

吸引

相手を吸い込みスキルを奪うことができる

Level1

魔力が300以下のものを吸い込める

Level2

魔力が700以下のものを吸い込める

Level3

魔力が1000以下のものを吸い込める

Level4

魔力が1500以下のものを吸い込める

LevelMax

何でも吸い込める


「できたー」

「やっぱりレベルが関係していたのか」

「あっやべこんな時間なのに風呂も入っていない」

「まあ眠いし明日入ればいいやおやすみ!」


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