妄想
側からすれば、ぐちゃぐちゃと必要のないことばかり考えて自ら悩みを増やしているように見えるだろう。これが無駄だということは自分でもよく理解している。
できることなら今すぐやめてしまいたい。
人間の難しいところは常に矛盾を抱えているというところだ。
例えば、私の中の一人は理性的なのに対してもう一人は感情的だ。その間で生まれる私の中の矛盾は私を苦しめる大きな要因である。
理性的に考えれば私のように悩んでいる人やうつ病を患っている人、さらにはそのせいで休職や生活保護受給をしている人だって少なくないのだから、私もある程度手を抜いて働いてもいいだろうし、生活のハードルを下げてもいいのだろう、と思う。
しかし、そのせいで周りの人から見放されたら?
元々大してできる人間じゃないのにこれ以上できなくなったら私の信用はどうなる?
休職なんてしたら家族からはなんて言われる?
うつ病だとわかったときですら呆れられたのにこれ以上呆れられたら私はどうしたらいい?
そう考えるとどんな手段を使ってでも今の生活を維持しなくてはいけないと思えてきて余計に焦るのだ。
しかし、同時にその焦りが不必要であるということもわかる。
その狭間でもがいている己が無性に馬鹿らしくも思えてくる。
そうやってまた自己嫌悪に陥るのだ。
心について考えてみる 春川 @sususu33
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。心について考えてみるの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
私のゆったりカクヨムライフ最新/小林汐希
★55 エッセイ・ノンフィクション 連載中 128話
素人カメラマン仲間達との撮影旅行よもやま話集最新/綺麗な風景写真が撮りたい
★9 エッセイ・ノンフィクション 連載中 180話
いろいろ語ってみた(2024)・後半最新/ポンポコ
★30 エッセイ・ノンフィクション 連載中 17話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます