第100話 魔王は味方を守り、そして怒る
ムービーが終わった瞬間からが本当の勝負だ。
その不文律を師匠は弟子に伝授している。
(八番目のヒロインイベントは起きなかった。だから、彼女たち彼たちが生きていても意味がないのかもしれない。)
——でも!
「マロン!全員連れて今すぐ魔法で逃げろ!こいつらの強さは尋常じゃないし人数も多い!俺だけじゃ庇いきれない‼‼」
「こいつ。逃がそうとしてる!そうはさせるかぁぁ!先生!見ててください‼」
ヘルガヌスはムービーが終わった直後、マロンに撤退の指示を出した。
だが前衛にいたエミリが、即座にその行動に気が付いた。
彼女の動きでわかる。あれは『エミる斬り』をするつもりだ。
確率で大ダメージを与えるもの、エミリの力を考えればマロンを死に至らしめるもの。
なかなか当たらないワザ?
アルゴリズムとか確率とか、そういうのが関わる戦闘での話ならそうだろう。
「マロン‼伏せろ‼」
だからレイは全世界最強の魔王になった体で、身を挺してマロンを守る。
急所さえ外せば、そして竜人の力である龍鱗に頼れば、どうにか……。
「く‼」
だが、彼女の攻撃は鱗を突き破って、ヘルガヌスの背中にちゃんと到達。
「魔王様‼」
「痛いけど。大丈夫だ。俺は皮が厚いらしい。それ故に歌姫の役は食えない、だから使える筈だ。幹部の力がな。」
マロンは突然のピンチに驚き戸惑っていた、と魔王には見えていた。
だが、マロンは身を挺して守ってくれた彼、彼の引き攣った笑みに、胸が締め付けられていた。
「魔王様はどこまで……」
確かに自分達ではレイの足を引っ張るだけ、それは分かっている。
そして、そんな彼は私を優しく突き飛ばした。
転送魔法が使えない魔族のところに優しく私を突き放す。
そこにはやっぱり転移出来ない仲間、エル達がいた。
「マロン様、あれが……レイです。」
エルがそう言った。
本当は身を挺して守りたいというエルの意志も伝わってくる。
彼はいつの間に、こんなに立派になったのか。
だが、彼の気持ちは痛い程分かる。
——本当に優しい王様。
親友のエルも同じような顔をしていた。
彼女も寂しそうな顔をして頷いている。
だから、マロンは悔しさを噛み締めながら彼に言う。
「私が連れて行きます!そして必ず……」
「レイ!あたしもそこで待ってる……」
「兄貴ぃ、困ったらまた呼んでくださいっすよ!」
皆も同じ気持ちだ。
だから私は仲間と共にこの場を去った。
その時の魔王様は既に私たちを見ていない。
それは少し寂しかったけれど、手が届かない存在になってしまったのだから。
彼は他の仲間たちも助けようとしているのだから、邪魔は出来ない。
「こっちはマリアがぶちころします! 」
「させるかよ‼」
◇
前衛にはマリア、エミリ、アルフレドの三人がいる。
そして後衛組も魔法を狙っている。
だから魔王レイはカロンの前で仁王立ちして、呪文を唱えた。
「
だが、そのせいで、マリアのスキル『大破撃』を鳩尾に受け止める結果となった。
「クソ!詠唱前に止められなかった‼」
その為の鳩尾攻撃。
流石、マリアだ。
だが、その程度で魔王の呼吸を完全に止めることは出来ない。
「……カハッ‼流石だ、マリア。……カロン、無事だな。お前も続け!」
次はカロンの番だった。
大した理由も聞かされずにここに来ていた彼女。
「私は魔王様を……」
けれど、それは崇高なる魔王様の事。
必ず理由があるから、私が聞かなかっただけ。
辿り着くことなど出来ない思考、その遥か彼方に彼は居る。
「皆を頼む。出来るだけ遠くに‼」
でも、目の前で彼の戦う姿を見てしまうと、心が張り裂けそうだった。
そして今まで感じたこともない、逞しい悪魔の尾で優しく体を抱きしめられる。
どれだけ長く生きて来たか分からない。
ただ、年齢など関係なく、彼にときめいてしまう。
魔王様の尾で飛ばされたその先。
ドラグノフ、彼は悔しそうな顔をしていた。
無敗だった老兵は彼にあっさりと負けたらしい。
そして、本当ならここで戦う筈だった男の姪サラ。
彼女の表情を見て、こちらまで恥ずかしくなる。
どうやら彼女は魔王様に一目惚れしてしまったらしい。
そう分かる少女の無垢な瞳。
本当は彼と一緒にここで最後まで戦いたい。
ただ、姉も同じ気持ちで皆を連れて逃げたのだ。
だから、私も。
「うん……魔王様、後は頼みます。必ず、みんなを。——行くわよ。」
「御意。」
「はい!」
◇
レイは胃液を嘔吐しながらも、最後の幹部ボロンの前で両手を広げた。
ただ、今度の攻撃は半端ない。骨まで軋んだのが良く分かる。
「魔王ヘルガヌス‼貴様の狙いはなんだ⁉」
「目的ねぇ……。それにしても勇者の一撃やるじゃないか、アルフレド……。……っていうか、まともに食らうとこんなにも痛ぇのかよ‼最初のエミリの攻撃で背中が抉れてて、マリアの攻撃で多分肋骨に罅が。んで、お前の攻撃で翼を一本失ったか。マジで強いな、お前ら……。っていうか、俺のレベルはカンストで止まってんのか?クソッ!」
勇者の一撃の何が辛いか、それは彼の剣に理由がある。
神聖属性の剣は魔族に大ダメージを与える。
この世界最強武器なのだから、痛いに決まっている。
「さっきから、全然反撃してこない。何が狙いだ?そいつらを逃がす、いや挟撃か⁉」
「さぁな。どうだろうなぁ?我が挟撃などと……」
「チッ!挟撃か‼」
レイはここに入る時に一枚コウモリの羽を失っている。
だから、もう一枚のコウモリと龍鱗化された両腕で、勇者の斬撃を腕の骨まで、どうにか食い止めた、というより本当にギリギリだった。
アルフレドの注意を他所にやり、彼は彼女に告げる。
「ボロンさん、宜しくお願いします。ラビとイーリを頼みます。」
◇
最後は私だった。
それは戦いの流れから流石に分かる。
魔王様が姉二人の、いえ全員の盾になってくれた。
彼は本当に強くなった。
最近はボディタッチもされなくなったから、真の強さは分からないけれど。
「うん!分かってる!レイ、絶対に生きて帰ってきてね!」
「ご主人!私も!絶対に待ってますから!!」
「旦那……。また、カジノで御一緒しましょう!」
一人だけ絶対にセリフを間違えた奴がいるが、これで全員が無事に脱出。
これであの人は存分に戦える。
そう思った。
「マジかよ‼ボロン、伏せろ‼」
——勇者一行は恐ろしい連中なのだ。
◇
魔王レイはやり終えた感で油断していた。
あの少女を忘れていた。
彼女は無言で惨たらしいことを平気でする。
鋭いガラス片が、魔族に効果抜群な神聖魔法と共に、風魔法と共にこの辺一帯を抉ろうとしていた。
「俺が全部受け止める‼ラビ、イーリ。ボロンを囲むように一か所に集まっとけ!」
「はい!ご主人!あ、イーリ。ぬいぐるみになってウチたちを守りなさい?ぬいぐるみだから綿が出ちゃうだけでしょ?」
「へいへ、ぬいぐるみになって……、って!その綿は俺っちの
本当に、嫌な攻撃を仕掛けて来る奴がいる。
ボロンが集まっている場所、そこに狙いを定めて、ガラスの刃をふらす残虐どS娘だ。
「全く。誰が教育したんだか……」
全く、物騒なレイもいたものである。
弟子の不始末は師の責任とばかりに、彼は彼女達の命の傘となる。
鋭利なガラス片の嵐、それを全身で受け止める。
一片も逃してはならないから、寧ろそれに当たりに行く。
(痛いけど、アレに比べたらまだマシだ。ちゃんと傷を見せつけるんだ!俺がダメージを負っていると分からせるんだ‼)
効かないと思えば、魔法を替えて来るかも、混ぜ物を替えて来るかも。
それくらいの応用力をソフィアは持っている。
だから、ちゃんと血を見せる。
ちゃんとダメージが通っているのだから、彼女のやり方は間違っていない。
そしてボロン、ラビ、イーリの喉や血管に傷をつけてはならない、急所を抉られてはならない。
それに美しい肌も守りたい。
1mmもいや1nmも傷つけたくない。
これは完全にレイの我儘だ。
でも、ここまで守ってきたものを今更奪わせたりなんかしない。
イーリのギャンブル脳だけは、一回ぶっ刺された方が良いかもしれないが、ここは文字通り出血大サービスだ。
◇
なんと、私はもう一度助けられた。
私は今度こそ死んだと思った。
あの女の神聖魔法、見たこともない無慈悲なガラスの雨。
その全てを彼は受け止めた。
こんなの好きにならない方がおかしい。
今日から、二人の姉も私の恋のライバルになるのだろう。
——ただ、この二人。
この二人の落ち着きようは何なのか。
あのドラグノフさえ、顔を引き攣らせていたのに。
私の役目はこの二人を運ぶこと。
見たこともない悪魔二人を運ぶこと。
魔王様の直属の部下だった二人だ。
流石、魔王様。目の付け所が違う。
自信満々な二人の目を見ると、私の行動に間違いはないと確信できる。
だから、私は皆と決めていた先へと二人を運ぶ。
「魔王様。……どうかご無事で」
◇
勇者達の自分達の先生に対する先制攻撃は、一旦止まっていた。
後衛にいるアイザやフィーネ、キラリが魔法防護が張られていたことに気がついたからだ。
キラリの反則的なスキルは魔王には通じない。
勿論、通常のスキルは当たるが、モンスターを一気に死に至らしめる攻撃は通じない。
即死系魔法がボスに対して効果がないのと同じ理屈だ。
だから、彼女達は自らそれに気がつき、仲間への補助魔法に切り替えた。
そして、前衛に声掛けして、魔王に関して分かった情報を伝えている。
魔王レイが唱えた魔法は自陣を守るものだ、彼女たちはその辺りを見抜く訓練もしている。
——やはり、今の魔王と戦えるのは彼、彼女らだけだろう。
(もしもヘルガヌスのおじちゃんだったら、可哀そうなことになってたな……。いや繰り返される世界の中で毎回可哀そうだったんだろう。本当に可哀そう。)
「え……、でもでもマリアの攻撃、全部魔王に通っているよ‼今回は周りから攻撃しなくてもよかったの?」
「うん。アタシも周りを狙ったつもりだった。でも、魔王の方から突っ込んできた。それにアタシの攻撃もちょびっとだけど当たった。大幅に効果は減っていたけど。」
マリアが唖然としている。
エミリもそれは同じ。
彼らもムービー後、即座に行動を始めた。
それにターン制バトルの癖をきっちり直している。
ムービーが終わるタイミングにではなく、ムービー中に勇者パーティは各々の頭の中で次の動きをシミュレーションしていたのだろう。
本来ならば初見ムービーには気づかない筈。
あれほどの恋愛ムービーイベントを見たのだ。
慣れてしまったのだ。出来てしまったのだ。そう考える方が良い。
(ムービー終了直後に狙ったのは、敢えて俺以外のモンスター。補助魔法や鬱陶しいチクチク攻撃魔法を使いそうな奴を先に仕留める。ちゃんと勉強できている。癖も直っている。へぇぇぇ、あの恋愛イベントでそこまで慣れちゃったの?色々慣れちゃったの?そりゃ、そうだ。車の中でギッタンバッコンしてたもんなぁ‼)
レイは傷だらけである。
あぁしないと、ダメだったと改めて気付かされる。
彼らと戦わなければ、飛び出していって仲間を殺されるかもしれない。
だから、色々な感情が渦巻く中、ヘルガヌスとして宣戦布告をする。
「よくぞここまで来た、勇者諸君。それでは、一勝負行こうじゃないか!」
どういう感情で臨んだから良いか、まだ混乱中の魔王レイ。
だが、勇者たちは魔王に堂々と立ち向かった。
「望むところよ!」
「あぁ、ここで全てを終わらせるんだ‼」
◇
ヘルガヌスになったレイは、ゆっくりと辺りを冷静に見渡す。
皆が尊敬する魔王の姿、余裕を見せた尊大な動き。
その予定だったが、実は全然違う。
全身がボロボロである。そのせいで思考力が低下している。
仲間が先に狙われたことで、集中力がかなり疲弊している。
何より「ムービーで有耶無耶になってると思ってのか、この野郎!」というジェラシックパワーが
だから、彼は冷静に先のムービーを分析できていない。
それに関しては、実は勇者達も同様だった。
アズモデがスルーしたように、今のレイは魔王ヘルガヌスそのものである。
勇者らはアレが諸悪の根源だと思い、沸々と怒りを煮えたぎらせている。
だから、誰もが現状を把握できていない。
レイはヘルガヌスとして怒りの鉄槌を、まずはゼノスの振り下ろす。
ゼノスがずっと可哀そうな立場に置かれていることを彼は知らない。
だから、八つ当たりするなら、まずはゼノスだった。
「
竜の鱗を飛ばし、嫉妬の炎もといエルザの炎を上乗せした極悪なスキルを彼に浴びせかける。
だが、その隙にアルフレド、エミリは覇王の剣、戦少女の斧をそれぞれ構える。
待ってやる義理はない、そのまま彼らは魔王ヘルガヌスに襲いかかった。
——ただ、残念。
そこには罠を仕掛けてある。
彼らは自陣にはバフをかけていても、敵陣へのデバフは禁じられている。
フィールドが魔王に味方をする。
それくらいは、このゲームの仕様だから許してほしい。
しかも魔王がデバフを置くことは禁止されていない。
そして、この世界の戦いにおいて、置き魔法は効果絶大である。
「くそ!こいつ、先生みたいな戦い方をしてる!」
「あぁ、まさか魔王もこんな姑息な手を使って来るとはな。」
お前らに言われたくないよ!と言いたい気持ちを、魔王様は懸命に堪えていた。
その戦い方を教えたのは彼自身なのだ。
だから首筋を狙ってくるマリアの足を、「刃物付きブーツ」で凶悪な蹴り技を使っている少女の足を掴んでぶん投げる。
ピッタリと、ミサイルランチャーを構えていたキラリの方向に桃色の髪の少女を投げ飛ばす。
スコープが使えても、流石に味方の体越しとまでは行かない。
そも、魔王のステータスは見えない仕様だが、彼女の攻撃は他とは系統が違うから避けにくい。
「わ!マリア、危ないよ!」
「ゴメン!それよりアル!あいつ、思ったより力が強いよ!」
フレンドリーファイアーがあるミサイルとないミサイルも、彼女の持ち手には存在している。
だから、その判断力をレイは試した。
魔王様は今、本気で戦っている。
これは『恋路の復讐』であり、『戦いの復習』である。
「完全に復習で来ていると思ったが、ちょっとだけ詰めが甘かったな。やはりコマンドバトルの方が体が馴染んでしまう。……といったところか。」
そこで、魔王は邪悪な笑みを浮かべた。
レイという教官を失って、かなりの時間が経っている。
(最初は強すぎると思ったけど、あれだな。予めバフ、予めデバフ、そして先制攻撃しか磨けなかったのか。それに……)
どれだけ練習しても、敵モンスターは相変わらずターン制コマンド方式で戦っている。
そして、その一撃で倒してしまうから、そればかりが磨かれる。
更に、体力の高い相手と戦った場合、相手が辛くも反撃してくる場合。
そのモンスターはターン制コマンドバトルのやり方でしか、攻撃してこない。
(自分たちがそれをされるのには慣れていないのか。……これは仕方がないことか。)
だから魔王は言ってやるのだ。
相手が自分と同じ戦い方をする可能性まで考えろと。
「おい、ゼノス。お前は誰に手を出した、いや、出そうとしている? それからアルフレド、お前は誰をヒロインに選んだんだ!普通はそこまで行かないもんなんだよ!俺の前!魔王の前!いや、バージンロードの意味、分かってんのか‼」
いや、魔王様の口から出たのは全然違う内容だった。
そっちの方が、彼にとっては重要だったらしい。
だからか、その言葉に一瞬で空気が固まった。
だが、彼だけは魔王レイの期待に応えてくれるらしい。
そう、彼だけがそのノリに応えてくれる。
「フン、皆が我を好きだと言っている。強さ……、美しさ……はやはり罪か。それにしても我が流派を使いこなすとは、さすが魔王……といったところか。先程のお返しをさせてもらおう。」
「なーに言ってるのよ!いつもカッコつけてるだけだよ、こいつ!アタシの胸ばっか見てるし。」
「そうだよ!マリア、こいつのせいで装備変えないといけなかったんだもん!」
そこで魔王様は目を剥いた。
いや、作戦は成功しているのだから、問題ない筈……
「それはこれを見てから言うんだな、エミリ、マリア。
(ダサい……だと⁉あのゼノスがか? ゼノスって、あんま使ってなかったからなぁ。ゼノスの好感度上げる意味もないし。ゼノスと他の子の好感度が上がっても困るし。ゼノスの恋愛イベント見たくないし。……っていうか、ゼノス関係は見なかったような?)
彼の攻撃は言ってみればただの竜の鱗パンチである。
しかも、その前にエミリとマリアに茶々を入れられたために、無駄にモーションがでかい。
彼があの悪名高いゼノスなのか、と目を見張るカッコ悪さだった。
だから、魔王はもう一人の恋敵であるアルフレドに
だが。
それこそが、ゼノスの狙いだった。
彼はこの為に敢えて、格好悪い風を演じていたのだ。
こういうところは流石にゼノスなのだ。
ここで彼の特性が如何なく発揮される。
「新魔王様!お願いです!私を魔王軍で雇ってください!下働きで全然構いません!あんな方々と一緒に働けるのなら、私も本望です!あれです。魔王軍を抜けたように見せかけただけです。私はずーーっと心から魔族なんです!」
魔王は目を剥いた。
「はぁ⁉」
これも作戦?
そう思った魔王は、アルフレドに放った筈の鞭を引き戻した。
だが、釣れたのは、何故かアイザだった。
「さっき、お姉たまがいたの!新しい魔王たま!お姉たまは魔王軍に戻れたの? さっき魔王たま、お姉たまを逃してくれた!」
そして魔王は目を剥きこう言った。
「——それはそう‼エルザ居たじゃん‼」
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