第6話 えろ回 透明化のチョコレート

「これ!海木の洞窟のボスの魔石じゃないですか!!?」


受付嬢の叫び声がギルド内に響き渡る。


「え、えぇ、まぁそうですね…」


あまりの声量に翔は驚きながらも少し胸を張って頷く。


「あ!すみません、、大声出して。

 冒険者一日目でダンジョンクリアなんて大賢者や勇者達の逸話でしか聞きかないですから…」


「あーそうなんですか…」


「これ、換金です。40万円になります」


見たこともない札束を渡され、翔は笑みを抑えきれない。


「あ、ありがとうございます」


翔は無限ポーチにお金をしまうと、そそくさとその場を去った。


「きたきたきたきた!!!

 俺の時代だ!!!!!」


翔は家に帰ると開口一番にそう叫ぶ。

こんな量のお金を持ったことは無い。

それどころか一万円札を手に持ったことも人生で一回もなかった。


「買いすぎたな…」


好きなものをコンビニやスーパーで買いまくった。

溢れんばかりのお菓子や食べ物が無限ポーチに収まっている。


「この金で明愛さんに食事誘うか」


翔は携帯を取り出して明愛にメールを送る。

その内容は「奢るから一緒に飯いかない?」だ。


返事は数時間すれば帰ってくるはずだ。

その返事を翔はワクワクしながら5時間、魔法のポーチで生成したいものを考えながら待った。


「嘘だろ…」


しかし返事は、「最近忙しいから行けない」

とのこと。


「いい加減マジで遊びたいんだよな、、飯にも行ってくれないってどういうことだよ…」


溜息を付き、自分の鏡を見る。

ダメなはずがない。

それどころかますますカッコよくなっている。


「やるしかないな…」


そう言って翔は魔法のポーチを取り出す。


『透明になれるもの』


すると魔法のポーチから一つのチョコが出てくる。

その袋には、『透明時間1時間』と書かれてある。

それを複製スキルで増やしていく。


「俺の誘いを断りやがって、、この透明化で悪戯してやる」


そして膨らむ想像を掻き立てながら、次の日の登校まで俺は睡眠を取った。


偉く気分のいい朝だった。

こんな日は散歩でもした方が良いのだろうが、今日は早めに学校に行く予定だ。

時刻は朝の6時30分。

学校の校門が開くと同時に透明化した翔は颯爽と教室へと駆けていく。

俺は不登校であったため、今日登校したことになってなくても心配や連絡をされることは無い。

最近は行っているが問題はないだろう。


この透明化は便利で、透明にしたいと思って触れると透明になり、それ以外は透明になることは無い。

つまり都合の良すぎる最強アイテムだ。

鏡の前に立っても俺の姿は無い。

本当にやってやる。

誰もいない教室にて、俺は明愛さんの机に全裸で座る。

その後教科書をめくっては教科書のページに性器を擦り付けていく。


「どうだ、、これを今日から明愛さんは使っていくんだぞ…」


さらに明愛さんのリコーダーを持ち出し、服を着てトイレへと直行する。


クンクン

先端を臭った瞬間、その臭さに脳が覚醒した。


「明愛さん、めんどくさがりだから洗ってないんだろうな…」


更に洗っていないであろう先端に口づけをして、口の中に放り込む。

そして先端をまんべんなく舐め終え、リコーダーの中を分解する。


「あるじゃん」


中を見るのと同時に強烈な臭いが翔の鼻を襲う。

あの可愛い明愛さんがこんなに臭いものを発しているなんて、考えただけで胸の鼓動が早くなる。

中には明愛さんの唾液がドロッと溜まっており、少しペロッと舐める。

その後、締めとして俺の唾液と明愛さんの唾液を混ぜてリコーダーの分解を直す。

そして教室に戻り、学生が来ないうちにリコーダーを入れ物の中に戻す。


「まだだ、、これからだ…」


時刻は朝の七時。

登校する学生が増え始めると、翔は静かに身を潜めた。

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